公開日:2023.08.31
家康公
民への想いを胸に前へ進む家康公
三河一向一揆終結の地・浄珠院へ
関ヶ原の戦いに勝利し天下統一するまで、家康公には幾度となくピンチが訪れました。その中でも、家康公の3大危機と言われているのが、武田信玄との「三方ヶ原の戦い」、決死の逃避行となる「伊賀越え」、そして今回紹介する一向宗(浄土真宗本願寺派)門徒による「三河一向一揆」です。
三河一向一揆は家康公の本拠地・三河国で勃発。永禄6年(1563年)秋から翌年の春先まで激戦を繰り返し、徳川家の家臣団の分裂まで招いた、若き家康公最大の危機とも言われています。
そして、家康公が一揆制圧のために本陣を置き指揮を執った場所が浄珠院です。
三河一向一揆は家康公の本拠地・三河国で勃発。永禄6年(1563年)秋から翌年の春先まで激戦を繰り返し、徳川家の家臣団の分裂まで招いた、若き家康公最大の危機とも言われています。
そして、家康公が一揆制圧のために本陣を置き指揮を執った場所が浄珠院です。
岡崎公園から南へ車で10分ほどの場所にあり、徳川家・松平家にゆかりの深い古刹です。今では住宅街にひっそりと佇み、境内に子ども向けの遊具としてブランコが設置されるなど、かつて家康公とともに歴史上重要な場面を担った面影は見受けられないかもしれません。
岡崎市の「ふるさとの名木」に選定されている、大きなイチョウの木も印象的です。
岡崎市の「ふるさとの名木」に選定されている、大きなイチョウの木も印象的です。
浄珠院は天台宗の慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)が開山。当初は清光山大海寺でしたが、応永年間(1394~1427)、松平家2代泰親(やすちか)の長子である教然良頓(きょうねんりょうとん)により、浄土宗に改宗されて再興。
永禄7年(1564)2月、大河ドラマ「どうする家康」の第9回「守るべきもの」で市川右團次さんの熱演も印象的な一揆方の本證寺・空誓(くうせい)との和睦交渉が行われた「三河一向一揆」終結の地としても知られています。
家康公が三河統一の基礎を固めるきっかけとなり、また誰ひとり断罪に処することなく、徳川家300年の礎を築いた平和の象徴でもあります。
大河ドラマ「どうする家康」では、家臣団のひとりにも関わらず、一揆方の軍師として反旗を翻した本多正信(松山ケンイチさん)に対しても切腹や打ち首ではなく、三河追放におさめたシーンが感動的に描かれていました。
本多正信と相対した際、松本潤さん演じる家康公は涙を流しながら「わしはずっと悔いておる。だが、この国を立て直さねばならぬ、そのために過ちを全て引き受けわしは前へ進む」と決意も新たに…。
永禄7年(1564)2月、大河ドラマ「どうする家康」の第9回「守るべきもの」で市川右團次さんの熱演も印象的な一揆方の本證寺・空誓(くうせい)との和睦交渉が行われた「三河一向一揆」終結の地としても知られています。
家康公が三河統一の基礎を固めるきっかけとなり、また誰ひとり断罪に処することなく、徳川家300年の礎を築いた平和の象徴でもあります。
大河ドラマ「どうする家康」では、家臣団のひとりにも関わらず、一揆方の軍師として反旗を翻した本多正信(松山ケンイチさん)に対しても切腹や打ち首ではなく、三河追放におさめたシーンが感動的に描かれていました。
本多正信と相対した際、松本潤さん演じる家康公は涙を流しながら「わしはずっと悔いておる。だが、この国を立て直さねばならぬ、そのために過ちを全て引き受けわしは前へ進む」と決意も新たに…。
■浄珠院(じょうじゅいん)
【住所】
愛知県岡崎市上和田町字北屋敷55
【TEL】
0564-52-5253
【時間】
終日参拝可
【住所】
愛知県岡崎市上和田町字北屋敷55
【TEL】
0564-52-5253
【時間】
終日参拝可
2羽の鳩が家康公の命を救った
岡崎市を代表するパワースポット
三河一向一揆にはもうひとつ聖地巡礼としても最適な、家康公の命を2羽の鳩が助けたという逸話も残っています。舞台となったのは、名鉄名古屋本線の名電山中駅と藤川駅の中間ほどの山中八幡宮。国道1号線から南へ少し入った森の中にあります。
祭神は応神天皇、比咩大神、息長足姫命。当地の山中光重が朱鳥14年(699年)9月9日、宇佐八幡大神の夢のお告げで神霊を迎え、社を建てたのがはじまりとされています。家康公の父・徳川広忠により再興され、家康公が19歳、初陣の際に必勝祈願に立ち寄った神社でもあります。
永禄3年(1560)の桶狭間の戦い後、家康公は岡崎城を拠点に三河統一を目指しますが、その直後に三河一向一揆が勃発。家康公は局地戦で敗北を喫し、山中八幡宮の洞窟へと逃げ込みました。
一揆方の追手も山中八幡宮まで押し寄せて境内を調べていると、遂には家康公が隠れている洞窟へと辿り着きます。中を覗こうとしたまさにそのとき、洞窟から2羽の白い鳩が飛び出していきました。
追手は「人がいるところに鳩がいるわけがない」と通り過ぎ、洞窟の中を確認しないで立ち去って行きました。絶体絶命の難を逃れたことから、この洞窟を鳩ヶ窟(はとがくつ)、山中八幡宮を御身隠山(おみかくしのやま)と呼ぶなど尊崇した場所として、三河一向一揆鎮圧後も家康公は忘れることなく、手厚く保護したそうです。
一揆方の追手も山中八幡宮まで押し寄せて境内を調べていると、遂には家康公が隠れている洞窟へと辿り着きます。中を覗こうとしたまさにそのとき、洞窟から2羽の白い鳩が飛び出していきました。
追手は「人がいるところに鳩がいるわけがない」と通り過ぎ、洞窟の中を確認しないで立ち去って行きました。絶体絶命の難を逃れたことから、この洞窟を鳩ヶ窟(はとがくつ)、山中八幡宮を御身隠山(おみかくしのやま)と呼ぶなど尊崇した場所として、三河一向一揆鎮圧後も家康公は忘れることなく、手厚く保護したそうです。
本殿に向かう途中にある鳩ヶ窟の石碑。家康公の命を救った鳩ヶ窟は現在も山中八幡宮にあり、二の鳥居を過ぎた中段広場から歩いてすぐの場所。中は神域ということで、一般人の立ち入りは禁止されています。
他にも境内には、家康公が地面に刺した矢が成長したと言われる「御開運竹」や、参道の登り口には樹齢800年のクスノキ(市天然記念物)もあり、出世運・仕事運のパワースポットとしてもオススメです。
また毎年の正月3日には、室町時代から続く五穀豊穣を祈る田植えの神事で、岡崎市の無形民俗文化財「デンデンガッサリ」が行われています。
また毎年の正月3日には、室町時代から続く五穀豊穣を祈る田植えの神事で、岡崎市の無形民俗文化財「デンデンガッサリ」が行われています。
■山中八幡宮(やまなかはちまんぐう)
【住所】
愛知県岡崎市舞木町宮下8
【時間】
終日参拝可
【住所】
愛知県岡崎市舞木町宮下8
【時間】
終日参拝可
自決を覚悟した家康公が立ち上がる
再起を誓った名場面の舞台・大樹寺
徳川軍の旗印としても有名な「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」。東名高速道路岡崎ICまたは伊勢湾岸自動車道豊田東ICから車で15分ほどの大樹寺で、遡ること1560年。桶狭間の戦いで敗れた家康公は織田軍の奇襲を受け、松平家・徳川家の菩提寺である大樹寺に逃げ込みましたが、周囲を敵に取り囲まれてしまい、先祖の墓の前で自害を覚悟。
そのとき「どうする家康」第2回「兎(うさぎ)と狼」では「厭離穢土欣求浄土とは、汚れたこの世をこそ浄土にすることを目指せ」との教えであることを榊原小平太(杉野遥亮さん)から聞き受け、家康公は切腹を思いとどまり、改めて岡崎城へ向かう決意を固めます。
そのとき「どうする家康」第2回「兎(うさぎ)と狼」では「厭離穢土欣求浄土とは、汚れたこの世をこそ浄土にすることを目指せ」との教えであることを榊原小平太(杉野遥亮さん)から聞き受け、家康公は切腹を思いとどまり、改めて岡崎城へ向かう決意を固めます。
境内には、この家康公が再起を誓った場面に映っている松平家8代の墓も。また国の重要文化財で、家康公の祖父・松平清康が天文4年(1535)に建立した多宝塔もあります。
標高差を利用して大樹寺と岡崎城を結ぶ約3kmの直線「ビスタ(眺望)ライン」からも徳川家との深い関係が伺えます。家康公の孫にあたる徳川3代将軍の家光が、大樹寺の本堂から山門と総門(現在は大樹寺小学校南門)を通して、偉大な祖父の生誕地である岡崎城を望むように伽藍(がらん)を整備。
時は移り、現在は岡崎城も再建されましたが、大樹寺と岡崎城を結ぶビスタラインは当時のままで、山門・総門越しに見る岡崎城は、まるで絵画のよう!
--------------------
■大樹寺(だいじゅじ)
【住所】
愛知県岡崎市鴨田町字広元5-1
【TEL】
0564-21-3917
【拝観時間】
9:00~16:30(受付~16:00)
時は移り、現在は岡崎城も再建されましたが、大樹寺と岡崎城を結ぶビスタラインは当時のままで、山門・総門越しに見る岡崎城は、まるで絵画のよう!
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■大樹寺(だいじゅじ)
【住所】
愛知県岡崎市鴨田町字広元5-1
【TEL】
0564-21-3917
【拝観時間】
9:00~16:30(受付~16:00)
家康公ゆかりの地をめぐるフォトイベント開催中
大河ドラマ「どうする家康」の放送期間に合わせて、岡崎市内では聖地巡礼のフォトイベントを開催中ですが、今回、紹介した浄珠院、山中八幡宮、大樹寺も対象スポットになっています。
イベントには「市政だより特別号ど定番ガイド」を使用。写真を撮影しながら家康公ゆかりの地をめぐります。現在は第3弾を開催中で、期間は9月29日(金)まで。次の第4弾は10月10日(火)~12月28日(木)を予定しています。
また第1弾と第2弾に参加できなかったかたを対象に、第3弾と同じ9月29日(金)までスタンプ獲得期間を延長中です。こちらのスタンプ獲得場所は、岡崎公園観光案内所となります。
イベントには「市政だより特別号ど定番ガイド」を使用。写真を撮影しながら家康公ゆかりの地をめぐります。現在は第3弾を開催中で、期間は9月29日(金)まで。次の第4弾は10月10日(火)~12月28日(木)を予定しています。
また第1弾と第2弾に参加できなかったかたを対象に、第3弾と同じ9月29日(金)までスタンプ獲得期間を延長中です。こちらのスタンプ獲得場所は、岡崎公園観光案内所となります。
【参加方法】
①市政だより特別号「ど定番ガイド」のマップに掲載された家康公ゆかりの地で写真撮影。
②撮影した写真を下記チェックポイントで提示、マップに記念スタンプを獲得します。
③参加賞のオリジナルステッカーをプレゼント。各回10,000枚(なくなり次第終了)。
④獲得したスタンプ数により、オリジナルグッズが当たるくじ引きにも参加できます。
①市政だより特別号「ど定番ガイド」のマップに掲載された家康公ゆかりの地で写真撮影。
②撮影した写真を下記チェックポイントで提示、マップに記念スタンプを獲得します。
③参加賞のオリジナルステッカーをプレゼント。各回10,000枚(なくなり次第終了)。
④獲得したスタンプ数により、オリジナルグッズが当たるくじ引きにも参加できます。
【対象スポット(ど定番ガイド掲載)】
岡崎公園、八柱神社、若宮八幡宮、松應寺、大樹寺、伊賀八幡宮、瀧山東照宮、浄珠院、上宮寺、勝鬘寺、山中八幡宮、法蔵寺、天恩寺
【チェックポイント】
市役所広報課(東庁舎4階)、籠田観光案内所、岡崎公園内観光案内所、市内協力飲食店(市ホームページ参照)
【各回の参加者特典】
・各回オリジナルのオカザえもんステッカーをプレゼント
・スタンプ1点ごとに「当たるかもくじ(ハズレあり)」に参加可能
【全回の参加者特典】
・「豪華景品くじ(ハズレなし)」に参加可能
「当たるかもくじ」と「豪華景品くじ」は第4弾スタートに合わせて実施します。「豪華景品くじ」では特賞の「葵の紋むらさきジャンパー」が当たりやすくなっています(なくなり次第終了)。
さらに岡崎市の公式インスタグラム「今日も岡崎(@okazaki.cp)」との連携イベントも開催中。インスタグラムでハッシュタグ「#今日も岡崎」「#ど定番フォト」を付けて家康公ゆかりの地の写真を投稿すると、抽選で限定オリジナルグッズをプレゼント!
岡崎公園、八柱神社、若宮八幡宮、松應寺、大樹寺、伊賀八幡宮、瀧山東照宮、浄珠院、上宮寺、勝鬘寺、山中八幡宮、法蔵寺、天恩寺
【チェックポイント】
市役所広報課(東庁舎4階)、籠田観光案内所、岡崎公園内観光案内所、市内協力飲食店(市ホームページ参照)
【各回の参加者特典】
・各回オリジナルのオカザえもんステッカーをプレゼント
・スタンプ1点ごとに「当たるかもくじ(ハズレあり)」に参加可能
【全回の参加者特典】
・「豪華景品くじ(ハズレなし)」に参加可能
「当たるかもくじ」と「豪華景品くじ」は第4弾スタートに合わせて実施します。「豪華景品くじ」では特賞の「葵の紋むらさきジャンパー」が当たりやすくなっています(なくなり次第終了)。
さらに岡崎市の公式インスタグラム「今日も岡崎(@okazaki.cp)」との連携イベントも開催中。インスタグラムでハッシュタグ「#今日も岡崎」「#ど定番フォト」を付けて家康公ゆかりの地の写真を投稿すると、抽選で限定オリジナルグッズをプレゼント!