子どもが主役のアートミュージアム!豊かな創造力を育む「おかざき世界子ども美術博物館」へ

公開日:2025.05.14     子育て
「おかざき世界子ども美術博物館」(通称:子美博(こびはく))は、日本で初めての子どものための美術博物館として1985年に開館しました。有名美術家たちの作品やさまざまな展示を見て学ぶこと、さらに自分だけの作品を作ることの2つが体験できる施設です。

「見て・学んで・挑戦する」ことで、子どもたちの創造力を育む美術館。親子で特別な時間を過ごしませんか?

日本で初めての、子どもを対象にした美術博物館

おかざき世界子ども美術博物館は、次世代を担う子どもたちに国際的な広い視野を与え豊かな創造力を身につけてもらうことを目的に開館した美術博物館です。

日々多くの来場者でにぎわい、累計来場者数は開館からまもなく600万人に届く勢いです。現在に至るまで、子どもたちが芸術に触れる場所として、また子どもたちが創造力を育む場所として市内外の多くの人に親しまれています。

施設は絵画を始めとした作品を展示するおかざき世界子ども美術博物館と、創作体験ができる親子造形センターなどからなります。

子どもが楽しめる、参加型の企画展を開催

おかざき世界子ども美術博物館では、「子どもが興味関心を持ち、楽しめること」「子どもの情操教育の場として満足いただけること」をコンセプトに、年4回、企画展を実施しています。

企画展は、子どもたちの学びや気づきを促すよう工夫されています。ただ単に展示を見るだけではなく、体を動かしたり、自分の頭で考えたりする部分を積極的に設け、さまざまなアプローチで子どもたちの心や創造力を刺激しているのです。

テーマも多岐にわたり、もともと子どもたちに人気の高い昆虫や恐竜、鉄道などを取り上げるものから、3Dアートや知育玩具、絵本の世界を再現した、思考を促すものまで幅広いラインナップとなっています。
また、子どもに大人気の新幹線をメインにした「わくわく鉄道博物館2024 ~世界のスピードトレインとジオラマの世界~」では、子どもたちが世界中の列車について学びながら、実際にプラレールで遊んだり、巨大な鉄道ジオラマでリアルな鉄道模型の走行シーンを楽しむことができました。

このように、子どもたちの興味関心を育て、創造力を刺激するさまざまな企画展は多くのかたに支持され、毎回大盛況となっています。

ここでしかできない体験も!親子造形センターをチェック

  • 各教室の前には、作ることができる作品も掲示されています

    各教室の前には、作ることができる作品も掲示されています

  • 「色を塗った紙を、指導員にバッジに仕上げてもらう」など、小さな子どもでも挑戦しやすい体験も多数そろいます

    「色を塗った紙を、指導員にバッジに仕上げてもらう」など、小さな子どもでも挑戦しやすい体験も多数そろいます

併設の「親子造形センター」は、子どもたちの想像力と創造性を最大限に引き出す場所として、工作教室・粘土教室・絵画教室・EBアート教室の4つを用意しています。予約なしで気軽に創作活動を楽しめます。

たとえば、粘土教室であれば陶芸、EBアート教室ではブローチやオカリナ作りなど、教室ごとに異なる創作体験ができ、材料費のみで参加可能です。中には、大人向けの本格的な体験もあります。

各教室には、指導員も常駐しています。指導員の中には教員・保育士免許や色彩検定などの資格保有者もおり、子どもたちに分かりやすく、優しく指導してくれます。自分だけのアイデアを形にする喜びや、試行錯誤しながら表現する力を育めるでしょう。
  • 立体的な作品が出来上がるのが魅力的です

    立体的な作品が出来上がるのが魅力的です

  • ケーキ型の帽子など、ユニークなモチーフもたくさんあります

    ケーキ型の帽子など、ユニークなモチーフもたくさんあります

  • 名鉄の特別車両「ミュースカイ」も作ることができます

    名鉄の特別車両「ミュースカイ」も作ることができます

中でも人気を集めているのが、工作教室で作れる「ウレタン工作」。12色のウレタンを使い、動物や帽子カブト、ケーキ、電車など、さまざまな作品を作ることができます。

作るものや色の組み合わせはすべて自由!ものによって難易度は異なりますが、それぞれに型紙や説明書も用意されているので、気軽に世界に1つだけの作品を作れます。

美術館で見た作品からインスピレーションを得て、自分なりのアレンジを加えるのも良い楽しみ方です。「あの作品の色使いを取り入れよう」「この形を自分流に変えてみよう」といった思考プロセスは、創造力を大きく育てます。たとえ同じものを作る場合でも、きっとそのときどきの発想があり、唯一無二の作品が生まれてくることでしょう。来館した際はぜひ挑戦してみてください。

屋内外にある彫刻探しにもチャレンジ

  • 館内入り口付近にある、岡本太郎の「午後の日」

    館内入り口付近にある、岡本太郎の「午後の日」

  • 屋外で見られる、田中毅の「カブトガメⅢ」

    屋外で見られる、田中毅の「カブトガメⅢ」

屋内外にある彫刻探しを楽しむのもおすすめです。館内外には、ロダンや岡本太郎などの世界的に有名な作家の彫刻作品も展示されています。その数、なんと26種類!制作者も作られた年代も異なる作品ばかりで、見ごたえがあります。

数種類まとまって展示されているところもあれば、1つの作品だけ展示されているところもあります。「どうして、この作品が作られたんだろう?」「なぜ、ここに展示されているのだろう?」そんな視点で作品を見てみると、また違った発見があるはずです。

常設展の見どころは有名美術家の子ども時代の作品

  • 日本画家・平山郁夫の10代の頃の作品と、大人になってからの作品

    日本画家・平山郁夫の10代の頃の作品と、大人になってからの作品

おかざき世界子ども美術博物館は、国内外の有名な美術家が子ども時代に描いた作品の収集・展示も行っている、日本でも珍しい施設です。

収蔵している作品は常設展で展示されており、ピカソやモネ、横尾忠則といった世界の有名美術家が10代の頃に描いた作品も並びます。

これは訪れる子どもたちに、著名な有名美術家たちにも子どもだった時代があること、美術家たちが自分と同世代のときの作品を見て何を感じるか考えてほしいといった願いのもとで行っている展示です。

「この絵を描いたとき、美術家たちは何を思っていたのだろう?」と想像力を働かせることで、有名美術家たちへの親しみも深まり、ますます芸術への興味関心も深まるはずです。

展示する作品は定期的に入れ替わるので、何度も訪れてチェックしてみてください。

おかざき世界子ども美術博物館へ出かけよう

おかざき世界子ども美術博物館は、世界的にも珍しい、子どものための美術博物館です。

展示を見る、工作体験をする、敷地内を散策して彫刻を探すなど、過ごし方もさまざま。有名美術家の子供時代の作品に親しむ、貴重な体験も可能です。

多様な作品に全身で触れることで、子どもたちの新たな才能も開花するかもしれません。この機会にぜひ、足を運んでみてください。

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■おかざき世界子ども美術博物館

【TEL】
0564-53-3511

【住所】
岡崎市岡町鳥居戸1-1 岡崎地域文化広場

【営業時間】
9:00~17:00
(企画展の入場は~16:30、制作体験の受付は~15:30)

【休館日】
月曜(祝日の場合は開館、翌日休)