一人じゃないよ、子育ては仲間がいっぱい!Vol.1

公開日:2021.12.27     子育て
お子さんの成長に幸せや喜びを日々感じながらも、子育てに不安を感じたり悩みが尽きなかったり、誰にも相談できずに抱え込んでしまっているかたも多いのではないでしょうか。

そんな皆さんをサポートしてくれる子育て支援団体が岡崎にはたくさんあります。
今回は、市内で活動している団体の活動の様子を2回に分けてご紹介します。

地域に根差した新しい託児施設「こどもと暮らすiiねっと」

「共にくらし、共に育む」をテーマに、子ども・親・地域住民・スタッフが一体となって、それぞれの能力を最大限に引き出すための場所でありたいと、様々な取り組みを行っています。

月ぎめや一時利用の託児、アフタースクールとしての小学生向けワークショップや乳幼児の籠田公園お散歩のほか、震災時のアレルギー食や防災グッズについて学ぶことができる講座を開催するなど、幅広く活動しています。
2020年3月1日には、託児室やワークショップを兼ね備えた「みんなのおうち連尺」をオープンしました。

取材時に開催されていたのは、「アマチュアLEGOビルダーとLEGOで遊ぼう!」というレゴブロックを使ったワークショップです。
今回のテーマは、ブロックを使って動物や生き物を作ること。
子どもたちは講師に教えてもらいながら、夢中になって動物や自分の想像した生き物を作っていました。
参加者からは、「これまで説明書を見て組み立てるだけだった子が、何も見ずに自分でオリジナルの作品を作ることができて、とてもいい学びになりました!」とお子さんの成長を喜ぶ様子が伺えました。

「活動を通して、お子さんや保護者のかた、地域の皆さんの笑顔を見られることがやりがいに繋がります」と代表理事の小松さん。

託児施設だけではなく、アフタースクールやワークショップの参加など利用方法は様々です。ぜひ、公式ウェブサイトをチェックしてみてくださいね。

世代関係なく気軽に集まっておしゃべりできる場所「和っ家(わっか)」

和っ家は月1回、お子さんからご高齢のかたまで自由に集まっておしゃべりを楽しめる場所です。元保育士や助産師など、子育ての専門家がボランティアとして常駐しています。

「地域の方々とより深く繋がることのできる施設を作りたい」と思ったことがきっかけとなり、代表の猪飼さんが中心となり「和っ家」を立ち上げたそうです。
「子育てについて困っていることを気軽に相談できることはもちろん、ランチの間はボランティアのかたが子どもの相手をしてくれるので、気兼ねなくゆっくりと過ごすことができました」と利用者のかた。

猪飼さんは「子育てはひとりで頑張るのではなく、いつでもお互いに助け合って楽しくしてもらいたいと思っています。ぜひ、ここに来てゆったり・のんびり過ごしてください」と語ってくださいました。

「和っ家」は、毎月第4木曜日10:00~14:00の開催です。詳しくは公式ウェブサイトをご確認ください。

お子さんもお母さんも楽しく学べる「共育サロンまなびんパーク」

共育サロンまなびんパークは、「みんなでまあるく子育て」をモットーに活動している団体です。
市外・県外から引っ越してきたお母さんたちの情報共有や友達を作る場を提供する「転入ママのおしゃべりサロン」、お子さんが英語に親しむ第一歩をお手伝いする「はじめての英語あそびサロン」、ベビー用品の譲渡会など、勉強も交流もできるイベントを開催しています。

代表の尾竹さんは、元々学ぶことが好きで様々なイベント・勉強会・講習会に参加していたそう。しかしお子さんが生まれてからは周りの迷惑になるかもしれないと参加することが少なくなってしまったため、子どもと一緒に気兼ねなく参加できるイベントが作りたいと思い、団体を立ち上げました。
取材時は、「はじめての英語あそびサロン」が開催されていました。
英語の歌を歌いながら手遊びなどを交えて楽しく英語に触れられる講座です。英語が小学校の必修科目になったので、英語への親しみを持つきっかけになればと、留学経験のある尾竹さん自らが講師をしています。
講座では、英語に対して不安を持つ参加者へのアドバイスや、尾竹さん自身のお子さんの英語教育について話をしたり、英語に限らず悩みを相談する場にもなっていました。

他市から引っ越してきたかたは、身内に頼れず一人で育児を頑張っています。そんなかたを助けられるような交流の場を増やしたいと思い活動をしています」と代表の尾竹さん。

他にも様々なイベントが開催されています。色々なかたと子育てについて情報を共有したい、市外から引っ越してきて岡崎市のことを知りたいと思ったかたは、ぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

アレルギーについて絵本を使って優しく伝える「食アレスマイルネット」

  • 『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』

    『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』

  • 『ともくんのほいくえん』

    『ともくんのほいくえん』

「食アレスマイルネット」は、食物アレルギーについて絵本を使って、講演・授業・読み聞かせイベントを実施し、アレルギーを持つかただけでなく、アレルギーを持っていないかたにも正しい知識を伝えます。

読み聞かせを行う絵本『ピーナッツアレルギーのさあちゃん』・『ともくんのほいくえん』は代表の栗田さんがご自身の育児経験を基に制作されました。
栗田さんのお子さんは、少し触れただけでもアナフィラキシーショックを起こしてしまうほどの重度のピーナッツアレルギーを持っていました。
お子さんのお友達にどのように説明するか、どうやって周りのかたに理解してもらうかと悩んだ末に「何か形にしなければ!」と思い付いたことが制作のきっかけとなったそうです。
講演会では、栗田さんが制作した絵本の読み聞かせがありました。
参加者からは、「アレルギーについてもっと詳しく知りたくなった」「アレルギーについて知識のない人こそ聞いてほしい」というお声をいただきました。

絵本だからこそ、年代に関係なく理解ができるのですね。
実際に、小さなお子さんを連れたお母さんからご年配のかたまで幅広い年齢層のかたが参加されていました。

「この本があったから子どもを支えることができました、というアレルギーを持つ子どもの保護者のかたからお声もいただいたので、皆さんの支えになれるよう、活動を続けていきたいです」と語ってくださいました。

公式ウェブサイトには、講演会の開催情報や活動内容などが詳しく掲載されていますので、ご興味のあるかたはぜひチェックしてください。
今回ご紹介した4団体のほかにも、市内には子育ての悩みを共有・相談できる場所がたくさんあります。
次回は5団体をご紹介します。
また、岡崎市ウェブサイトでも、子育て支援団体を場所別・分野別で紹介していますので、参考にしてください。

※記事の情報は公開日時点のものです。