タイムスリップしたみたい!?岡崎のレトロなスポットをご紹介

公開日:2020.03.13     暮らし
2019年5月に元号が令和になり、新たな時代をむかえました。こういったときにこそ、古き良きものを見つめなおしたくなりますね。今回はタイムスリップしたような感覚を味わえるレトロなスポットをご紹介したいと思います。

築90年超!歴史ある銭湯・龍城温泉とは

大正14年から煙を出し続ける煙突
「龍城(たつき)温泉」は大正14年創業の、岡崎市の老舗銭湯です。住宅街の一角にたたずむ木造建築は当時のままの姿を残し、銭湯に入る前から温かい気持ちにさせてくれます。

現在「龍城温泉」を経営している藤井さん夫婦は三代目。ご主人が昭和35年に営業を引き継ぎました。お風呂場の壁を板からタイルに貼り替えるなど、小さな修理は行われてきましたが、ほとんどが創業当時のままの姿だそう。その“レトロさ”が多くの人を惹きつけているんですね。
  • 木製の靴箱

    木製の靴箱

  • お釜型のヘアードライヤーとあんま機

    お釜型のヘアードライヤーとあんま機

  • 木製のロッカー

    木製のロッカー

  • 男湯の方は現役のサウナ

    男湯の方は現役のサウナ

のれんの向こうは風情感じるレトロな世界
のれんをくぐって中に入ると、タイムスリップしたかのよう!
木製の靴箱に、男湯女湯とも現役のお釜型のヘアードライヤー、男湯のあんま機。昭和30年代の広告が書かれているロッカーは、ひとつひとつ眺めているうちにどこを使うか迷ってしまいそうです。

大きく「サウナ」と書かれた木製の箱型サウナは、男湯の方は現役とのこと! 気になるかたはぜひ体験してみてくださいね。
  • 2つに分かれている湯船。手前の浅い湯船の方が少し温度が低いそう。

    2つに分かれている湯船。手前の浅い湯船の方が少し温度が低いそう。

  • 左:電気風呂、右:ジャスミンティーと説明書きのあるお湯

    左:電気風呂、右:ジャスミンティーと説明書きのあるお湯

熱々のお湯こそ銭湯の極意!?
ご主人が薪をくべて沸かしてくれるお湯は熱々! お湯が熱すぎるときは、蛇口をひねって水を出し、湯加減を調整しましょう。

また、奥にある浴槽では、「ジャスミンティーのお風呂」と「電気風呂」が楽しめます。電気風呂は、両脇に貼り付けてある白い板と板の間に身体を入れるとピリピリ電気を感じる感覚が癖になりそうです。
「昔は近所の人たちがたくさん来てくれたからにぎわってたよ。最近はこの雰囲気が好きだからと、東京や横浜から若い人が来てくれたり、銭湯が目的だからと日帰りでわざわざ来る人もいるよ」と、番台から奥さんが声をかけてくれました。

レトロな雰囲気たっぷりの龍城温泉に浸かっていやされてみてくださいね。

珍しい木造アーケードが残る松應寺横丁

徳川家康公が父君(松平広忠公)の供養のために創建したとされる「松應寺(しょうおうじ)」。太平洋戦争の空襲で焼け野原となった境内に、戦後の混乱で闇市が広がり、やがて、家屋が形成されていったのが「松應寺横丁」の成り立ち。お寺の境内に「まち」ができたという極めて特異な場所です。

一時は“花街”として、芸妓を呼んで食事や芸を楽しむ店が多く、とても華やかだったそうです。今でもその風情ある建物が残っているため、当時の雰囲気を感じることができます。特に、昭和28年頃に建てられた全国でも珍しい木造アーケードは、「松應寺横丁」を象徴する存在として人気の高い風景を創り出しています。
  • 空き家を改修した「松本なかみせ亭」は、「松應寺横丁まちづくり協議会」の拠点としてスタート。

    空き家を改修した「松本なかみせ亭」は、「松應寺横丁まちづくり協議会」の拠点としてスタート。

空家を活用した『松應寺横丁』
かつては栄えたこのまちも、少子高齢化や空き家の増加などの課題がでてきました。なんとかしなければという想いで、2011年から地元の人が中心となって、「松應寺」と共に地域活性化を図る団体をつくり、この場所を「松應寺横丁」と名付けました。

そして今では「松應寺横丁まちづくり協議会」として、空き家を利用してお店を開きたい人たちを募集し、開店につなげ、数々のイベントを実施するまでになったのです。
  • うさぎとかめ壽屋(外観)

    うさぎとかめ壽屋(外観)

  • うさぎとかめ壽屋(内観)

    うさぎとかめ壽屋(内観)

  • 昭和なつかし処 はいからや(外観)

    昭和なつかし処 はいからや(外観)

  • 昭和なつかし処 はいからや(内観)

    昭和なつかし処 はいからや(内観)

横丁内のお店をご紹介!
店主が中心となり手造りで1年近くかけて店舗内を改装した「うさぎとかめ壽屋(コトブキヤ)」は、手作りのお洒落な雑貨などが可愛らしく並んでいます。

「昭和なつかし処 はいからや」には、着物や小物がずらりと並んでいます。1階だけではなく、2階やその奥の部屋、1階の半地下のスペースなど、建物の造りとしても当時の良さが残っていて、「建物を見に来ました」と遠方からのお客が訪れるほどです。
  • PASSERELLE(パスレル)

    PASSERELLE(パスレル)

  • CALME(チャルム)

    CALME(チャルム)

  • tera-nail(テラネイル)

    tera-nail(テラネイル)

  • 出店しているかたがた

    出店しているかたがた

最近では、こだわりプリンとショートケーキの「PASSERELLE」、託児ありのアイラッシュ&ネイルサロンと可愛い小物の「CALME」、ネイルサロン「tera-nail」などが店舗を構え、幅広い年齢層のにぎわいが生まれ始めています。

出店している皆さんは市外から応募してきたかたばかり。パワフルな女性の笑顔が、にぎわいづくりの一番の元気の素かもしれません。
他にも、地元の高齢者が気軽に集まり談笑したり、イベントも行われたりする「おしゃべりサロンじゅげむ」、手作り羊毛教室などが楽しめる「笹舟と羽綴り」などが「松應寺横丁」に並びます。営業日、営業時間とも各お店まちまちなので、お目当てのお店は確認してから訪れてくださいね。
  • 画像:松應寺横丁まちづくり協議会

    画像:松應寺横丁まちづくり協議会

  • 画像:松應寺横丁まちづくり協議会

    画像:松應寺横丁まちづくり協議会

  • 画像:松應寺横丁まちづくり協議会

    画像:松應寺横丁まちづくり協議会

にぎやかなイベントも!
「松應寺横丁」を舞台に、さまざまなイベントも開催されています。
「松應寺横丁にぎわい市」は、2011年秋から毎年春と秋に開催されているお祭り。境内には手作り雑貨や駄菓子の店、キッチンカーなどが並びます。ライブやショーなども行われ、毎回1,000人以上が訪れる「松應寺横丁」定番のイベントです。

「花まちフェスタ」は、毎月第3土曜日に開催される小さな縁日。ステージイベントや、手づくり市などが行われます。横丁の外から出店や出演するかたもいて、みんなが集うにぎやかなイベントです。

早咲きの白い藤も有名!家康公の父が眠る松應寺

  • 本堂

    本堂

  • 廟所門(びょうしょもん)

    廟所門(びょうしょもん)

  • 廟所門は、寺院では珍しい朱色

    廟所門は、寺院では珍しい朱色

  • 御廟所(ごびょうしょ)の鳥居

    御廟所(ごびょうしょ)の鳥居

  • 松の姿が象徴的な、松平広忠公の墓

    松の姿が象徴的な、松平広忠公の墓

  • 空襲で戦火に包まれながらも残った梵鐘(ぼんしょう)

    空襲で戦火に包まれながらも残った梵鐘(ぼんしょう)

  • 戦災を免れた歴史ある太子堂(たいしどう)

    戦災を免れた歴史ある太子堂(たいしどう)

松の御廟所は全国でも希有な存在
徳川家康公が幼い頃、父君(松平広忠公)が眠るこの地を訪れ、一族の繁栄を願い小さな松を植えました。その後、家康公が岡崎城主となった時には、小さな松は緑深い松へと成長し、「我が祈念に應ずる松なり」として、父君供養のために「松應寺」を創建。
松が墓標となる全国でも珍しい御廟所(ごびょうしょ)として、格式ある墓所なのだそう。
  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

4月に咲き誇る早咲きの白い藤
そんな「松應寺」といえば、早咲きの白い藤が有名です。ソメイヨシノが散り始める頃、本堂の横で白い藤が咲き始めます。

藤といえば垂れ下がる姿が一般的ですが、当時の住職が「戦後の混乱の中、力をなくした人々に上を向いてもらいたい」と垂れ下がらない藤を探し、この白い藤に出会ったとのことです。そんな想いが伝わってくるような早咲きの白い藤。ぜひ眺めに来てくださいね。
  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

「松應寺」では、御朱印も根強い人気です。そこで去年の春の御朱印をご紹介します。

4月~GW頃の期間は、先ほど紹介した白い藤の御朱印です。すがすがしい色合いの中、白い藤がしっとりと落ち着いて記されていますね。
立春~春分の、菜の花畑の御朱印は、これから訪れる春にワクワクする色合い。
春のにぎわい市~4月中旬は、春爛漫の喜びに満ちあふれる桜の御朱印です。
御朱印の日程は「松應寺」のFacebook、Instagram、Twitterでチェックしてくださいね。
  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

  • 画像:松應寺

    画像:松應寺

御廟所の修復工事が進行中
戦災を免れた御廟所は建立してから400年余の歳月が経ち、修復工事が始まりました。徳川幕府が建造した格式ある造りの土塀を、昔ながらの伝統構法で再現と修復をめざしています。体験会では、地元の子供たちも一緒になって作業を行い、「松應寺」では広く募金も呼びかけているそう。
こうやってみんなで「松應寺」を守っているんですね。

「松應寺」の35代目住職 服部善樹さんは「松應寺横丁まちづくり協議会」のメンバーでもあり、このまち一帯のにぎわいを心から望んでいるとのこと。歴史あるお寺、レトロな「松應寺横丁」、この場所で生活している人々、すべてを感じながら過ごしてほしいと語ってくれました。
令和の時代、さまざまなことがめまぐるしく変化する中、ゆるやかなレトロスポットを巡り、ほっといやされたり、写真を撮影したりしてみてはいかがでしょうか?
早朝、深夜の撮影は控えるなど、マナーを守って楽しんでくださいね。
<施設情報>
龍城温泉
住所:愛知県岡崎市田町35
電話番号:0564-22-7316
営業時間:16:00~21:00
定休日:毎月5・10・15・20・25・30日

松應寺横丁
住所:愛知県岡崎市松本町42
電話番号:0564-64-2381(PASSERELLEパスレル)
営業時間・定休日:店舗により異なります

松應寺
住所:愛知県岡崎市松本町42
電話番号:0564-22-6863


※ 記事の情報は公開日時点のものです。
〇ライター:近藤淳子
知りたいことはいっぱい!!まだまだ好奇心は尽きません!ワイン・日本酒に始まり、ガーデニング、陶磁器、現代アート、映画・演劇・ミュージカル、旅行など、ワクワクすることはアンチエイジング最高の美容液です。エイジレスでココロおどる情報を皆様にお届けします。