打揚花火の代表である割物(上空で玉が破裂した際に、火薬(星)が球状に広がる伝統的な花火)製造は以下の手順で行われます。
①薬品の配合
花火の元となる5~10種類の薬品を計量し、ふるいに通すことで混合し、花火の現象を作り出す粉末の混合薬を作ります。実際に火薬に触れるため安全に関して気を抜けない作業です。
②花火の「星」の作成
配合工程で、よく混合され均一になった配合薬を固形化し、花火の一番重要な部品「星」を作ります。
花火の「星」とは夜空に色や光の花を咲かせるための火薬の球。
これを作るために、まず配合した薬品を練り、天日で乾燥、固めて切って「切り星」を作ります。
その後切り星をミキサーへ入れ、配合薬をふりかけて少し大きくなったものを天日で乾燥させる作業を繰り返し徐々に大きな火薬の球を作ります。
この工程のことを「星を掛ける」や「星掛け」といい、できた星のことを「掛け星」と呼びます。
③花火の玉の作成
掛け星と割薬(打揚花火の中心に詰められる火薬)を、玉皮に装填します。
ボール紙などで作られた玉皮に掛け星を並べ、次に薄い紙と割薬を入れます。この工程を繰り返して半球ごとに作成し、最後に2つの球を合わせて1つの玉を作ります。
④花火の玉の仕上げ
出来上がった玉の表面にクラフト紙を張り、完成させます。
クラフト紙にのりをつけ、玉皮の表面に何回か貼り付けていき、天日で乾燥させます。この作業を繰り返して花火の完成です。
クラフト紙を貼り付ける前に花火の玉を点火してもガス圧が高まり切らず大きな破裂が起こらないため、作る花火の種類と大きさによってクラフト紙を貼る回数を変えて、火薬の強さと外殻の強さのバランスをとることがきれいな花火を作るうえで重要です。