大人ときどき子ども気分 ふらり岡崎日和
チャプター11

岡崎の朝は、
優雅で旨くて
あったかい。

朝から岡崎市を訪れた3人。なにやらお目当てのお店があるようです。その正体は、籠田公園のすぐそばにある一隆堂喫茶室。元々は、手焼きせんべいから始まった一隆堂。今では喫茶室や読書室、さらには書道塾なども手がけているお店です。

▲ 朝の日差しが降りそそぐ店内は、モーニングにぴったりです。

落ちついた雰囲気の店内は、レコードから流れる音楽とコーヒーの芳ばしい香りに満ちています。差し出されたメニューには、コーヒーのスペシャリテとトッピング豊富なトーストがズラリ。3人はコーヒー、わ紅茶、ほうじ茶ラテを頼んで、モーニングをいただくことにします。

▲ 他にも気になるメニューがいっぱい。またの機会におあずけです。

一隆堂のコーヒーは、素材にも淹れ方にもこだわりがたっぷり。今回は、久留米から取り寄せた豆を丁寧にハンドドリップで淹れていただきます。豆の種類はシーズンで変わるそうなので、季節ごとに飲み比べるのも楽しそうです。

▲ほんのりとコーヒーの香りが漂ってきて、気分が高まります。

待つこと数分…、コーヒーとトーストの登場です。コーヒーはマイルドで飲みやすい味わい。ひょっとしたらコーヒーが苦手な人でもおいしく飲めるかもしれません。香り豊かなわ紅茶は、たっぷり2杯も飲めるので大満足です。コーヒー豆やわ紅茶は店内で買えるので、おうちで楽しみたい人はぜひどうぞ。

なるみ : このわ紅茶、買って帰ろうかしら。

▲ 香りも味も素敵で、ひと口飲めば身体がリラックスモードに。

トーストは、定番のバター、一隆堂名物の小倉トースト、そしてクリームチーズとグラノーラのトッピングをいただきます。どのトッピングも魅力的なので仲良く3等分することに。

▲ まずはスマホでパシャリ。ついでに笑顔もパシャリ。
▲ なんだかゆっくり時間が流れる。そんな優雅な朝のひとときが過ごせます。

優雅にモーニングを食べた3人は、ビルの4Fへ向かいます。実はこのビル、1Fは喫茶店、4Fには読書室があるんです。本のラインアップは、アート、建築、デザイン、旅など多岐にわたり、サブカル系の漫画も充実しています。全部合わせると3000冊を超えているとか。

▲ ジャズの雑誌、インドの絵本、お雑煮のレシピなど思い思いの本を手に取ります。

木の香りに包まれたこの読書室では、コーヒーを持ち込んで本を読むこともできます。モーニングついでに、優雅な朝の時間を楽しんでみてはいかがですか。

一隆堂喫茶室・読書室

住所:
愛知県岡崎市連尺通3-18
電話:
0564-83-6099
時間:
9時~18時 (L.O17時)
定休日:
水曜、毎月最終木曜日

一隆堂で優雅なモーニングを終えた3人。周辺を少し歩いていると、なにやら多くの人が賑わう声が聞こえてきました。

かなみ : お祭りでもやってるのかな?

この日は一隆堂のそばで、歩行者天国が開催されていました。道端にはパン、野菜、海鮮、お茶、雑貨、服、花、屋台など様々なお店と、多くの人の姿があります。多彩なお店が集まるこの朝市は、毎月2と7がつく日に開催される二七市(ふないち)と呼ばれ、昭和30年から続いているそうです。

▲ 朝早くにもかかわらず、大勢の人々が行き交っています。

スーパーマーケットと大きく違うのは、「いらっしゃい!」「安くするよ!」など、たくさんの声をかけられること。味見したり、値切ってみたり。なにげない挨拶もしてくれて、あったかい気持ちになります。中には顔なじみの人もいるようで、「久しぶりだね、元気だった?」なんて会話も聞こえてきます。

▲ 気になる食材について、すぐに聞けるのも朝市ならでは。
▲ お兄さんのご好意で「エビのじゃこ」を試食させていただくことに。

お兄さん曰く、エビの旨味は身より皮に詰まっているそうで、皮ごと食べられるじゃこは旨味の宝庫です。知らなかった食材の豆知識を実体験できるのも朝市の醍醐味です。

▲ お店の方々はエネルギッシュでおもしろい人ばかり。初めて会った気がしません。

1,000円しかなくても充分楽しめるのが二七市。なぜなら値切り交渉ができるから。慣れないので少し緊張しますが、思い切って言ってみると案外まけてくれます。

ゆみえ : 古き良き昭和の日常って感じ

▲ 香り豊かなできたてのお茶をいただきます。

静岡産のお茶はとっても濃くてお茶好きにはたまらない味わい。九州産のお茶は薄くて飲みやすい。このように味見してから買えるので、お買いものの失敗もなさそうです。

かなみ : 味見できるし安いから爆買いしちゃいそう…!

▲ 揚げもちは、甘いみたらし醤油味が口の中にじんわり広がります。

お店の人と話しながらお買いものを楽しめる。そんな人のあたたかさに触れられるのも二七市が持つ魅力のひとつ。もちろんお土産を買うのにもおすすめですよ。

二七市

住所:
八幡通り
開催日:
毎月2と7のつく日
時間:
9時~12時ごろ

※お店によって異なります

思いがけず見つけた二七市で、地元の方々との会話と食べ歩きを楽しんだ3人。再び周辺を散策しているとなにやら行列のできるお店を見つけたようです。