岡崎カメラがっこう

「写真でまちをもっと知ろう!岡崎カメラがっこうスキルアップ講座 撮ってみりん、ココが好き!岡崎『カメラを持ってまちに出よう!』」レポート

公開日:2019.02.28     岡崎ハートプロモーション講座
2019年1月19日(土)、2月2日(土)に「岡崎カメラがっこう」スキルアップ講座 撮ってみりんココが好き!岡崎「カメラを持ってまちに出よう!」が開催されました。

岡崎カメラがっこうは、カメラのスキルを身につけるとともにまちへ出て人に会い、写真を撮ることを通じて、岡崎の魅力を見つけることを目指して開催する講座です。

今回はスキルアップ講座として、参加者の皆さんに実際に一眼レフカメラを手にしていただきながら、まちでの取材・撮影と講師による写真の講評を行いました。

会場は八幡町の「wagamama house」

会場は12月のトークライブの会場でもあった「wagamama house」。二七市(ふないち) 通りにある素敵なカフェ&お総菜屋さん。昔の家具屋をリノベーションした、開けた明るい空間が素敵なお店です。今回は1階のお店の中で講座を開催させていただきました。

講師のご紹介

講師は、三村ひかりさん、MOTOKOさん、川口瞬さんです。

ひかりさんは、岡崎市出身で、現在は瀬戸内海の小豆島で7人の女性のカメラプロジェクト「小豆島カメラ」で、日々の暮らしを写真に撮って発信しています。

MOTOKOさんはファッション・広告・音楽媒体など幅広いジャンルで活躍する写真家で、「小豆島カメラ」を立ち上げたかたでもあります。近年は「ローカルフォト」という地域の魅力を発信するプロジェクトを行っています。

前編でMOTOKOさんが急病のため、ピンチヒッターとしてお越しいただいた川口瞬さんは、神奈川県の真鶴町で、泊まれる出版社「真鶴出版」を立ち上げ、ゲストハウスの運営と出版事業を通じて、地域の魅力を発信しています。

講師の皆さんからのオリエンテーションでは、カメラを通じて「人とつながること」「これまでみんなが見向きもしなかったものに光を当てること」「少し先の未来を写すこと」を教えていただきました。そして取材においてはカメラの技術より人とのコミュニケーションが大切なこと、取材して発信することにより、まちも変わっていくきっかけになっていくことも教えていただきました。

まずはカメラの使い方を学ぶ

参加者の皆さんには、なんと1人1台のミラーレス一眼レフカメラをご用意!カメラを手に、レンズの装着や操作方法を教わりながら、実際に写真を撮りました。普段はスマートフォンで撮影して直接Instagramに投稿する人が多いと思いますが、今回はカメラでこだわりの写真を撮って投稿することがポイント。やはりファインダーをのぞいて写真を撮ると気分が上がります!皆さんのカメラの知識は様々でしたが、講師のかたがたに丁寧に教えていただきながら、全員がマスター。これで取材の準備は整いました!

ランチは「wagamama house」のお弁当

お昼休みは、参加者のみなさんが会場内で和気あいあいとランチ。希望者は会場の「wagamama house」から特製のお弁当を注文しました。参加者のみなさんは、シャッターチャンスとばかりに素敵なお弁当やつくってくださったお店のかたの写真を撮っていました!美味しくて、想いの詰まったお弁当で身体も心も満腹。ランチで参加者のみなさんがぐっと仲良くなりました!

カメラを持って、まちへ出よう!

前編では、川口さんチームとひかりさんチームの2つに分かれて取材に出かけました。
川口さんチームは、まずは「セレクトショップHimawari」へ。50年以上続く婦人服屋さんで、現在はご夫婦で経営されているお店です。次に「ams.」、リノベーション物件に入る婦人服屋さんで、若い女性向けのセンスの良い商品を置いています。そして「正長」、4代続く刃物屋さんで、店主さんと後継者の息子さんにお店について説明していただきました。お店の人がどなたも魅力的で、参加者の皆さんは服の試着などをしながらコミュニケーションを深め、取材を行いました。
ひかりさんチームは、まずは「一隆堂喫茶室」を訪問。おせんべい屋さんから始まり、現在はリノベーション物件で喫茶店を開業しています。みんなでコーヒーを飲みながら、マスターの話を聞きました。また、店のお客さんに取材させていただくシーンも。そして隣のおせんべい屋さんでは、試食させていただきながら、明るい店員さんの話をお聞きしました。次に「フジイビニール」。ビニールの加工販売をしており、普段はなかなか入る機会のないお店です。加工の実演をしていただきながら、ビニール加工を始めた経緯などを教えていただき、笑顔の中にも作業中の真剣な表情を参加者の皆さんはカメラでしっかりと捉えていました。

「二七市(ふないち)」を取材

後編では、MOTOKOさんチームとひかりさんチームの2つに分かれて、wagamama houseの前の八幡町通で行われている朝市「二七市(ふないち)」を取材しました。八幡町通りは通称「二七市通り」と呼ばれるほど、古くからおこなわれている伝統的な朝市で、出店されている店舗もお客さんも常連さんでいっぱい。新鮮な野菜や魚、苗木などを買い求める大勢のお客さんで賑わっていました。参加者の皆さんも店舗のかたに積極的に声をかけ、自慢の商品の特徴やこだわりなどを聞いたり実際にお買い物楽しみながら、とてもイキイキとした写真を撮ることができました。
また、こだわりのものづくりを続けている店舗の取材にも出かけました。

MOTOKOさんチームは、三河木綿を使って法被(はっぴ)や幟旗(のぼりばた)などの藍染を行う「愛美屋染物店」、井戸水を使ってこだわりの豆腐屋やおからドーナツなどを製造・販売する「富岡屋」、酒屋として100年以上にわたり営業を続けてきた地域のコンビニ「TAC-MATE」の3店舗を取材。
ひかりさんチームは、江戸時代から続く呉服屋「大竹呉服店」、新しいことにチャレンジし続けている太鼓制作・販売の「三浦太鼓店」、昔から変わらぬメニューで素朴な味を提供するうどん・そばの「丸長」の3店舗を取材。

カメラを持ってじっくり見て歩くことで、参加者の皆さんにとって新鮮な発見や新たな出会いがあったようです。さらに現場でのインタビューを通じて、代々大切に受け継がれてきた質の高い技術やサービスに触れることができました。実際の作業の様子やお客さんとのやりとり、店主の温かい人柄やこだわり、地域への愛情などが感じられる写真を撮影することもできました。

お気に入りの写真をInstagramに投稿

まちの取材から戻り、撮った写真をカメラからスマートフォンに取り込み、選りすぐりの1枚を「#岡崎カメラがっこう」で各自がInstagramに投稿!参加者のみなさんはたくさんの写真を撮っていたので、悩みながらお気に入りの1枚を選び、見出しを考えていました。お店の人にフォーカスした写真を選ぶかたが多く、一瞬の表情を捉えた素晴らしい写真が見られました。
次々にアップされる写真をみんなで見ながら、自然とまち歩きの感想などについて参加者同士で意見交換が生まれるなど、2回のスキルアップ講座を通じて参加者の仲も深まり、とても和やかで楽しい雰囲気となりました。

投稿した写真の講評タイム

みなさんがInstagramに投稿した写真をスクリーンでお披露目。一人ずつ、撮影した時の様子や写真に込めた思いなどを紹介し、それぞれの写真について講師のかたがたから講評をいただきました。みなさんの写真の素晴らしい点はもちろん、写真の構図、光や明るさの調整、人物の捉え方、キャプションや説明の入れ方、ハッシュタグの付け方などを具体的なアドバイスの他に、「顔が見えるとまちが好きになる。会いに行きたいと思わせる笑顔を伝えることが大事」、「撮影したみなさんの人柄があらわれるような写真が面白い」などのアドバイスがあり、今後もカメラを持って楽しくまちを歩いてみようと呼びかけていただきました。

スキルアップ講座を通じて

今回の取材にご協力頂いたみなさんはとても快く写真を撮らせてくださり、話しやすい雰囲気でインタビューにも応えてくださったのが印象的でした。こうした温かい人柄や受け入れてくれる風土も岡崎の大切な魅力であることを再発見しました。

いよいよ今週末3月2日(土)には、今回の岡崎カメラがっこうの最終回となるトークライブ「見てみりん、ココが好き!岡崎 『考えてみよう!人とまちをつなげる写真って?』」が開催。前編・後編の2回のスキルアップ講座で参加者が撮影した数多くの写真も紹介予定です。