家康公が父のために創建した「松應寺」とノスタルジックな参道さんぽが楽しい!

公開日:2023.11.13     どうする
大河ドラマ「どうする家康」も終盤戦。クライマックス前に今回は徳川家康公の創建、立志開運の地へ。岡崎公園から北へ歩いて15分ほどの「松應寺」と「松應寺横丁」。家康公ゆかりの地と古民家ブームで話題のスポットをご紹介します。

歴代将軍も参拝した「松應寺」

天文18年(1549)3月、岡崎城で家臣に刺殺された家康公の父・松平広忠公は能見ヶ原(現能見町)の月光庵(現松應寺)に埋葬されました。同年11月に、家康公が今川義元の人質として駿府へと送られる途中、月光庵に立ち寄り、墓上に小松を植えて松平一族の繁栄を祈願。

永禄3年(1560)、家康公は桶狭間の合戦後に岡崎城主となり、非業の死を遂げた父の菩提のため、月光庵の地に寺を建立しました。

家康公は松が緑深く伸長したことと、人質の身であった自分が城主として再び三河の地・岡崎城へ帰還できたことを喜び「我が祈念に応ずる松なり」と、「松應寺」と名付けました。

その後も「松應寺」は、家康公の父君を供養する寺院として、江戸幕府の保護も厚く広大な寺領を与えられ、家康公だけではなく、秀忠公や家光公などの歴代将軍も参詣していたそうです。

御廟所や梵鐘など見どころ満載

埋葬地を囲む土塀は全長約60m。白い線は寺格を示すもので、五本の数は最高級であることからも「御廟所」の重要性を象徴しています。修復には高度な技術が必要で、国有数の職人が遠方より来山し、令和元年より3年かけて手作業で行われて、昨年5月に完成。国内有数の格式と規模を誇る「御廟所」は史跡として、岡崎市文化財にも指定されています。
梵鐘は寛永12年(1635)、家康公の九男で尾張徳川家の始祖・義直公が鋳造・寄進したもの。太平洋戦争中、寺院の梵鐘は武器製造のため供出が強制されましたが、この梵鐘は文化的な価値が高いということで供出を免れたそうです。
「御廟所」から少し足を延ばして、参道の突き当りにある「太子堂」。文化2年(1805)建立で、その名の通り聖徳太子が祀られています。終戦直前の岡崎空襲の際も、境内で戦火を逃れた唯一のお堂ということで、何か特別なご利益もありそうです。毎月22日に開帳。堂内は外見とは対照的に極彩色の世界が広がり、季節の花々を色鮮やかに描いた天井画が、参拝に訪れた人たちを驚かせています。
■松應寺(しょうおうじ)

【住所】
愛知県岡崎市松本町42

【TEL】
0564-22-6863

空き家を再利用した新名所

「松應寺」の境内と、その周辺エリアもかつては花街として栄えていましたが、近年は空き家が目立ち、非常に寂れた状態に…。そんな中、賑わいを取り戻そうと2011年に「松應寺」と地元の有志で「松應寺横丁街づくり協議会」を結成、空き家解消と地元活性化のため、街おこしにのりだしました。以来、古民家ブームも相まって、新しいお店も続々とオープン。良い意味でノスタルジックな雰囲気が心地良い“古き良き新名所”として生まれ変わりました。
まるで昭和にタイムスリップしたような趣ある参道には、40mほどの木造アーケードもあり、その一画にはオシャレなコーヒースタンド「TERAKADO COFFEE」も。こちらは近隣に新しくオープンする2号店準備のため、一時的に閉店するそうですが、年明けに再オープンするそうなので、どうぞお楽しみに。

太子堂前のくつろぎスペース

「太子堂」前には、ゆったりと過ごすことができるテーブルとイスも設置。その一角には、ステーキを使用した1日1食限定8,800円の「家康バーガー」が話題の「リボルバーガー」と、懐かしい味わいが心地良いくつろぎカフェ「松本なかみせ亭」があります。

松本なかみせ亭の鉄板イタリアン

「松應寺横丁」1号店で昨年10周年を迎えた「松本なかみせ亭」は古民家を生かした風情あふれる空間で、店主のオススメメニューも、そんな古き良き雰囲気にぴったりな「鉄板ナポリタン」。卵を敷いた熱々の鉄板に、具だくさんのケチャップスパゲティをたっぷりと。昭和レトロな「松應寺横丁」でいただくには、まさに最適な一品です。600円というリーズナブルなお値段と、ヨーグルトのデザート付きも嬉しい。店内には可愛い小箱ショップもあり、作家さんの心温まる作品も並んでいます。
■松本なかみせ亭

【住所】
愛知県岡崎市松本町42

【営業日】
月曜・金曜・土曜・日曜

【営業時間】
10:00~16:00

ONIGIRIYAのふっくらおにぎり

「松應寺」の西側参道は、より穏やかな昭和らしさを漂わせています。こちらの通りの一番端に、今年5月にオープンしたのが「ONIGIRIYA」。オーダー後にひとつひとつ、真心込めて丁寧に握ってくれるおにぎりは、ふっくらと美味しい!人気の具材は鮭やチーズおかかで、中にも外にもぎっしりと。そして、好きなおにぎり2個と惣菜2種類、味噌汁の「おにぎりセット」は600円と、かなりお得です!
■ONIGIRIYA(オニギリヤ)

【住所】
愛知県岡崎市松本町42-26

【営業日】
金曜・土曜・日曜

【営業時間】
11:00~14:00

松應寺横丁さんぽが楽しい!

「松應寺横丁」には、他にも手作り雑貨のお店やパティスリーカフェ、ネイルサロン、着物屋さんなどが、バラエティ豊かに軒を連ねています。またノスタルジックな看板や金魚鉢、家康公ゆかりの場所らしい葵の御紋もあり、フォト映えもバツグン。忙しい日々の喧騒を忘れて昭和レトロにどっぷりと浸かりながら、のんびりとさんぽしているだけでも楽しい!

また、4月になると早咲きの白い藤や緑色の希少な桜が咲き誇るなど、季節のお楽しみも色々と。そんな、見どころ満載な「松應寺」と「松應寺横丁」ですが、神聖な場所でもありますので、くれぐれも大声で騒いだり、走り回ったりしないようにご注意を。そしてSNSで友達にシェアしたくなるフォトポイントが多数あり、思わずスマホを構えたくなるとは思いますが、お住いの方々へのプライバシーの配慮もお忘れなく。

17:00~翌朝9:00の時間帯は、観光のための入山・撮影はできませんので、ご注意ください。また横丁は「松應寺」参道となりますので、食べ歩きも禁止です。各店舗のイートインスペースなど、指定の場所で飲食するようにお願いします。

家康公ゆかりの地でもある「松應寺」にお参りして、参道のノスタルジックな雰囲気にゆったりと浸りながら、新たな魅力も一緒に楽しんでみては?