一人じゃないよ、子育ては仲間がいっぱい!Vol.2

公開日:2022.02.03     子育て
「子育てに不安や悩みがあるけれど、どこに相談していいかわからない」、「セミナーや講座に興味はあるけれどあと一歩が踏み出せない」など子どもの成長に喜びを感じながらも、子育ての悩みを抱えるかたはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、前回に続き、市内で活動している子育て支援団体をご紹介します。

NICU入院歴のあるお子さん・ご家族の交流の場「はっぴーdoファミリー」

子も親も共に育つという「共育」を活動のスローガンとして、NICU(新生児集中治療管理室)に入院中または退院したご家族の子育て支援を行っています。

*NICUとは
37週よりも前に産まれた子や小さく産まれた子などが治療を受ける場所です。
  • 「岡ぴよ家族会」活動の様子

    「岡ぴよ家族会」活動の様子

活動は参加者のふれあいを大切にし、保護者の心配事に寄り添ったものです。

【交流会の開催】
「岡ぴよ家族会」という交流会を3ヶ月に1回開催しています。
NICUに入院歴のあるお子さんを持つ参加者同士が、子育ての悩みを相談したり、アドバイスをし合い、情報共有やふれあいができます。
  • 「子育ちレンジャー生活リズム隊」活動の様子

    「子育ちレンジャー生活リズム隊」活動の様子

【講座やセミナーの開催】
「子育ちレンジャー生活リズム隊」というプログラムでは、他の子育て支援団体と協力して、子どもに規則正しい生活リズムを定着させるために、食育・運動・遊びをテーマとした講座やセミナーなどを開催しています。
スタッフは、知識や経験が豊富な現役または元NICUの看護師で、専門的な視点からご家族の相談に応えます。

「NICUに入院歴のあるお子さんを持つご家族同士のコミュニティが少なく、子育て支援のセミナーや講座に行きづらいと感じるかたも少なくありません。行き場を失わないよう、親子の笑顔につながる居場所作りに努めていきたいです」と代表の鈴木さん。

公式ブログ・Instagram・LINEから家族会の様子や活動についての情報を入手できます。ぜひチェックしてみてください。

りぶらを利用するお母さんたちへ「りぶらっこ☆ふぁみりー」

「りぶらっこ☆ふぁみりー」は、図書館交流プラザ利用者向けの託児サービスです。
首が据わる頃から未就学児までの託児を行っています。

本を借りたり、講座に参加したり、りぶらを利用するお母さんたちがゆっくりと過ごせるよう、開館当時から活動を始めました。

スタッフの山田さんは「りぶらを利用する人・預けられる子・託児スタッフが共に育ちあうことを願って活動しています。気軽に利用してください。」と笑顔で対応されていました。
○利用案内
【開催日時】
毎週月曜日、金曜日の10:00~11:30(延長は12:00まで)

【利用方法】
利用予定日の1ヶ月前から、図書館交流プラザ総合案内にて予約
(当日定員に空きがあれば予約なしでも利用可)

【利用料金】
1回500円
(延長の場合は、追加料200円が必要です)

詳しくは公式ウェブサイトをご確認ください。

親子で学べる防災知識・対策「守ろう子どもと赤ちゃん」

  • 「ハンドメイドde備災」で手作り防災グッズを製作する様子

    「ハンドメイドde備災」で手作り防災グッズを製作する様子

  • 「ハンドメイドde備災」で参加者が製作した防災グッズ

    「ハンドメイドde備災」で参加者が製作した防災グッズ

親子で学べる防災講座など、「いつもの生活に備えをプラスワン」を合言葉に、防災に役立つ情報の周知・啓発活動を行っている団体です。

いつ起こるか分からない災害に備え、防災について親子で一緒に考える講座、被災者・支援者の体験談、親目線から考える防災講座やSNSでの情報発信などをしています。
  • 「防災パンとパッククッキング」でパンを作る参加者

    「防災パンとパッククッキング」でパンを作る参加者

  • 「防災パンとパッククッキング」で完成した料理

    「防災パンとパッククッキング」で完成した料理

  • 「ピザ作り」の様子

    「ピザ作り」の様子

取材時は「防災パンとパッククッキング」が開催されていました。
参加者からは「子どもと一緒に楽しみながら、防災に関する知識を身に着けることができます。日常生活の中でも取り入れたいです!」と感想をいただきました。

「防災は特別なことではなく、いつもの生活に少しずつ取り入れて、気づいたら備えていることが日常になると良いなと思います」と代表の荒木さん。

公式ブログやSNSには、講座の開催情報の他に日常生活に簡単に取り入れられる対策なども紹介されています。一度、覗いてみてはいかがでしょうか。

子育てや暮らしの情報提供の場「NPO法人 暮らしの教育機構」

家庭を持つと不安や疑問に感じる「お金」「子育て」「住宅購入」についての講座など、気軽に学べる場を提供しています。

学校で学ぶことのできない、家計簿の記帳方法・子育てにかかるお金の備え方・ライフプランの作り方・家づくりなど、暮らしに役立つ情報を学ぶことができます。

その他にも、読み終わった本を寄贈していただき、次に読みたい人に販売する「りんご箱文庫」という活動も行っています。
  • 読み聞かせ会の様子

    読み聞かせ会の様子

  • 「親と子あそびば」工作の様子

    「親と子あそびば」工作の様子

活動の中で感じるのは「時代によって変化する子育てやお金、住宅への悩みに対して、必要な情報の提供が求められていること」と代表の石原さん。

内容によっては、個別講座や託児サービス付きの講座もあり、子育て中のかたも安心して参加することができます。

ぜひ、公式ウェブサイトをチェックしてみてください。

子どもたちの心と身体を栄養いっぱいに「えほんしょくどう どうぞの店」

毎月23日に、子ども食堂(えほんしょくどう どうぞの店)で食事を提供しています。「子どもだけでなく、地域のかたも大歓迎!」という、とても温かい食堂です。

代表の加藤さんは、「子どもの心を栄養でいっぱいにしたい」と20年前から絵本の読みかたり活動を続けてきましたが、2019年から新たに「子ども食堂」の活動も始めました。
  • 調理の様子

    調理の様子

  • 寄付いただいた食材

    寄付いただいた食材

  • 寄付いただいた食材

    寄付いただいた食材

  • 寄付いただいた菓子パン

    寄付いただいた菓子パン

徐々に利用者数も増え、現在は毎回150食程度作るそうです。
野菜や果物、菓子パンなど使用する食材は全て地元の企業や支援団体から寄付いただいています。
(※現在は新型コロナウイルス感染症対策のためにお弁当を配布)
子ども食堂の時間になると楽しみに待っている子どもたちで行列ができます。
子どもたちのかばんは、お弁当やお菓子や飲み物でパンパン。
笑顔で「ありがとうございます!」と受け取る姿が印象的でした。

「子どもたちが、美味しかった!楽しかった!、と思い出してくれる場所を作りたい」と代表の加藤さん。
また「子ども食堂を利用することで食事を作る時間や片付ける時間を、子どもと会話する時間にしてほしい」と利用するお母さんへの思いも話してくれました。

子どもは無料、大人は協力費として1食300円が必要です。ぜひ、公式SNSから活動の様子をご覧ください。
市内にはご紹介した団体の他にも、子育てに不安や悩みをもつかたの助けになりたいと思い支援活動をしている仲間がたくさんいます。

「一人じゃないよ、子育ては仲間がいっぱい!」
不安や悩みは一人で抱え込まず、そんな仲間たちに相談してみてはいかがでしょうか。