荒木さんが、ママたちのつなげる防災活動【守ろう子どもと赤ちゃん】を始めたきっかけは、ふとしたときに不安を感じたことだったといいます。
「3人目が生まれ、育休中のときに、『今、地震が起こったら、子どもに飲ませるミルクが手に入らなくなる。そうなったら子どもを守れない』と、ふと思ったんです。その直後、熊本地震を経験した人たちの体験談をまとめた冊子ができたというニュースを見て『これだ!』と思い早速取り寄せました。それを読み、今すぐ何か始めなきゃと強く思いました」
荒木さんはすぐに小学校からの幼なじみを誘って、防災について調べたことを共有するブログを開始。ブログでは、手軽に持ち歩ける「防災ポーチ」の作り方や、災害用伝言サービス「171」の使い方など、防災情報をわかりやすく発信しています。そのうちに、防災のイベントを行ったり、お子さんの小学校や中学校、ママサークルなどに講師として呼ばれたりするようになったそうです。子どもたちが自由研究で防災のテーマに取り組むなど、活動はメンバーの家族ぐるみで広がりを見せています。
「今は、グループLINEに60人以上が参加してくださっています。一緒に学び情報共有したり、県外から情報提供など力を貸してくれたり、イベントを手伝ったりしてくれる仲間達です」
荒木さんたちの活動はますます広がり、人と人との縁をつなぎ育っていっている最中です。