平成26年に藤川まちづくり協議会会長に就任された鈴木さんにとって、街ぐるみで「むらさき麦」の栽培やPRに参加し、様々な商品が販売されるようになったことは大きな喜びだといいます。
「平成24年12月にオープンした、道の駅藤川宿では、『むらさき麦』のいろいろな商品が販売されています。『むらさき麦うどん』や『むらさき麦ダックワーズ』などがその一例です。今は廃番となってしまいましたが、『むらさき麦』の焼酎『大公館』はメディアにも多く取り上げられて人気を集めました。平成25年11月には『むらさき麦』オーナー制度を創設し、その際には竹の子幼稚園の年中組の150人と先生方が麦蒔きに参加してくださいました。ほかにも、藤川小学校や地元の大学・高校・中学校の生徒たちが一緒になって、『むらさき麦まつり』を盛り上げてくれたり、『むらさき麦』商品のパッケージやポスターの制作に携わってくれたりと、いろいろな形で関わってくれています」
「むらさき麦」の句を詠んだ松尾芭蕉がなくなったのが元禄7年(1694年)。100回忌にあたる寛政5年(1793年)には、藤川に句碑が建立され、300回忌にあたる平成6年(1994年)に、「むらさき麦」が藤川に復活しました。先人達の思いが受け継がれて、記念すべき年にこうした事業が成し遂げられたことを、鈴木さんをはじめとするまちづくりメンバーの方々は誇りに思っていらっしゃるそうです。