公開日:2018.10.01
"〇にナる" 岡崎まちものがたり
八所神社の押し御輿とは、御輿の前後の担ぎ手が互いに背中を向け合い、約1分間の押し合いを3度繰り返す奉納のこと。このような珍しい奉納が、なぜ行われるようになったのか? その由来についてはいくつかの説が伝わっています。
1つめは、かつて真福寺から足助村に通じる抜け道でイノシシや山犬などによる獣害が相次いだため、その災難避けとして始まったという説。
そして2つめは、真福寺周辺の地形が天台宗の本山である比叡山に似ていたことから、比叡山の御輿渡御にちなんだ神事が行われるようになり、いつしか押し御輿へと発展していったという説です。
ほかにも複数の説がありますが、いずれにしても、1673年から1681年にかけての延宝年間にもっとも盛大に行われていたといわれています。
1つめは、かつて真福寺から足助村に通じる抜け道でイノシシや山犬などによる獣害が相次いだため、その災難避けとして始まったという説。
そして2つめは、真福寺周辺の地形が天台宗の本山である比叡山に似ていたことから、比叡山の御輿渡御にちなんだ神事が行われるようになり、いつしか押し御輿へと発展していったという説です。
ほかにも複数の説がありますが、いずれにしても、1673年から1681年にかけての延宝年間にもっとも盛大に行われていたといわれています。
押し御輿を始めとする秋祭りの運営を行っているのは、真福寺町の自治会メンバーを中心に構成される祭り実行委員会です。
「実は戦時中の1941年(昭和16年)から約60年間は、人手不足などが原因で、御輿の巡行や押し御輿の伝統がしばらく途絶えていたんです」と、実行委員長の加藤博見さんが教えてくれました。
1680年(延宝8年)につくられたという現在の御輿は、重量が約300kg。とても重いので、担ぎ手は最低でも16人が必要です。そのうえ、巡行のときは綱を曳く人や御輿を載せる台を運ぶ人、のぼりや提灯を持つ人など、担ぎ手以外にもたくさんの人員が欠かせません。
1987年(昭和62年)には、八所神社にある赤堂の塗装修復工事が完了したことを記念して、押し御輿が一度きりの復活を果たしたこともありました。
「そのときにも町民のあいだで再開の機運が高まったのですが、人手不足を解消するまでには、そこからさらに年月がかかってしまいました」と話すのは、2代前の実行委員長を務めた加藤哲夫さん。
毎年の行事として復活したのは2002年(平成16年)頃。町内の人口が増えてきたことで人手不足も解消され、現在では昔からの住民と新しく住み始めた人たちが一致団結しながら毎年の開催を続けています。
「実は戦時中の1941年(昭和16年)から約60年間は、人手不足などが原因で、御輿の巡行や押し御輿の伝統がしばらく途絶えていたんです」と、実行委員長の加藤博見さんが教えてくれました。
1680年(延宝8年)につくられたという現在の御輿は、重量が約300kg。とても重いので、担ぎ手は最低でも16人が必要です。そのうえ、巡行のときは綱を曳く人や御輿を載せる台を運ぶ人、のぼりや提灯を持つ人など、担ぎ手以外にもたくさんの人員が欠かせません。
1987年(昭和62年)には、八所神社にある赤堂の塗装修復工事が完了したことを記念して、押し御輿が一度きりの復活を果たしたこともありました。
「そのときにも町民のあいだで再開の機運が高まったのですが、人手不足を解消するまでには、そこからさらに年月がかかってしまいました」と話すのは、2代前の実行委員長を務めた加藤哲夫さん。
毎年の行事として復活したのは2002年(平成16年)頃。町内の人口が増えてきたことで人手不足も解消され、現在では昔からの住民と新しく住み始めた人たちが一致団結しながら毎年の開催を続けています。
秋の大祭と秋祭りの当日は、9時20分頃より御輿の巡行が始まります。まずは担ぎ手が真福寺の鳥居の前に集合し、合図とともに拝殿の横に用意された御輿まで走ります。そして地域の子どもたちが担ぐ子ども御輿を先頭に、本殿までの約700mを巡行。本殿の前にはお囃子のやぐらが組まれており、賑やかな太鼓の音に合わせて真剣勝負の押し合いが繰り広げられます。
「地元の小さなお祭りですから、屋台などは出ませんが、たくさんの人が見物に来てくれるとうれしいです」と加藤博見さん。加藤哲夫さんも「岡崎市にこんな祭りがあるんだということを、多くの皆さんに知ってもらいたい」と声をそろえます。
多くの町民の協力によって復活し、毎年の開催が続けられるようになった八所神社の押し御輿。当日はぜひみなさんも足を運び、間近でその迫力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「地元の小さなお祭りですから、屋台などは出ませんが、たくさんの人が見物に来てくれるとうれしいです」と加藤博見さん。加藤哲夫さんも「岡崎市にこんな祭りがあるんだということを、多くの皆さんに知ってもらいたい」と声をそろえます。
多くの町民の協力によって復活し、毎年の開催が続けられるようになった八所神社の押し御輿。当日はぜひみなさんも足を運び、間近でその迫力を楽しんでみてはいかがでしょうか。
◯写真提供(敬称略)
加藤八郎(祭り実行委員会・前実行委員長)
◯ご案内
「平成30年度 八所神社・秋の大祭と秋祭り」
■日時:平成30年10月21日(日)8時~(御輿の巡行は9時20分~、押し御輿の奉納は10時~を予定)※雨天中止
■場所:八所神社(愛知県岡崎市真福寺町薬師山1)境内の祭り広場
■駐車場:あり(真福寺の駐車場を利用)
■問合せ:0564-45-2147(真福寺町自治会 祭り実行委員長 加藤博見)
加藤八郎(祭り実行委員会・前実行委員長)
◯ご案内
「平成30年度 八所神社・秋の大祭と秋祭り」
■日時:平成30年10月21日(日)8時~(御輿の巡行は9時20分~、押し御輿の奉納は10時~を予定)※雨天中止
■場所:八所神社(愛知県岡崎市真福寺町薬師山1)境内の祭り広場
■駐車場:あり(真福寺の駐車場を利用)
■問合せ:0564-45-2147(真福寺町自治会 祭り実行委員長 加藤博見)
29岩津学区まちものがたり
場所:愛知県岡崎市真福寺町薬師山1