石工品の加工は彫るまでの準備がとても重要。石は彫りすぎると直すことができず、一から作り直さなければなりません。大きなものになればなるほど、それまでにかけた時間と苦労がすべて無駄になってしまうこともあるとか。
今回は、普段なかなか見ることができない作業風景を伝統工芸士の戸松さんに見せていただきました。
まず、紙に4方向から(場合によっては2方向)の完成予想イメージを描き上げることから始まります。空想の動物やこれまでにないものになると書籍や図鑑なども参考にしてイラストにしていきます。
そして、そのイラストをもとに粘土で立体模型を作っていくのです。2次元のものを3次元にすることで、出来上がりをイメージしやすくなります。
イラストや立体造形の技も石工品を造るためには欠かせないものなのです。