公開日:2020.03.27
おでかけ
徳川家の菩提寺・大樹寺とは
大樹寺は松平家・徳川将軍家の先祖代々のお墓があり、位牌を祀るお寺“菩提寺”で、文明7年(1475年)に松平家の第4代当主である親忠により創建されました。
徳川家とも密接な関わりがある大樹寺には、家康公に関するこんなエピソードが残されています。
家康公は桶狭間の戦いで今川義元が倒れたことにより身の危険を感じ、大樹寺に逃げ込みました。そこで自害しようとしましたが、当時の住職の言葉で思いとどまり、再起を誓ったとされています。
教科書などではあまり触れられていない内容ですが、家康公にとっても日本の歴史にとっても、重要な役割を果たした寺です。
徳川家とも密接な関わりがある大樹寺には、家康公に関するこんなエピソードが残されています。
家康公は桶狭間の戦いで今川義元が倒れたことにより身の危険を感じ、大樹寺に逃げ込みました。そこで自害しようとしましたが、当時の住職の言葉で思いとどまり、再起を誓ったとされています。
教科書などではあまり触れられていない内容ですが、家康公にとっても日本の歴史にとっても、重要な役割を果たした寺です。
人気の御朱印に記された言葉の意味とは?
近年の御朱印ブームで、ますます注目を集めている大樹寺の御朱印には、「厭離穢土欣求浄土」(お〈え〉んりえどごんぐじょうど)という8文字が書かれています。
先ほどのエピソードで出てきた、大樹寺で自害しようとした家康公を思いとどまらせた、第13代住職・登誉上人の言葉とされています。
“この乱れた世の中を住みよい浄土のような世にするのがあなたの役目”という意味で、家康公はこれを座右の銘として生涯を過ごされたのだそうです。家康公が魂に刻んだとされる大切な言葉が書かれた大樹寺の御朱印。その想いに、是非触れてみてください。
先ほどのエピソードで出てきた、大樹寺で自害しようとした家康公を思いとどまらせた、第13代住職・登誉上人の言葉とされています。
“この乱れた世の中を住みよい浄土のような世にするのがあなたの役目”という意味で、家康公はこれを座右の銘として生涯を過ごされたのだそうです。家康公が魂に刻んだとされる大切な言葉が書かれた大樹寺の御朱印。その想いに、是非触れてみてください。
約370年守られてきた景色!?大樹寺と岡崎城を結ぶビスタラインとは?
ビスタラインとは、岡崎城と大樹寺を結ぶ約3kmの直線を言い、大樹寺の本堂から山門、総門を通して、その真ん中に岡崎城を望むことができます。この名前がついたのは近代になってからですが、その歴史は370年以上も前に遡り、この景観には、二つの想いが込められているのだそう。
一つは岡崎城から大樹寺に祀られている御先祖様に毎朝礼拝ができるように。もう一つは大樹寺の御先祖様に岡崎城を守ってもらえるように。ビスタラインは、岡崎城を守る武士と城主の御先祖様の、心と心を繋ぐ架け橋のような役割を果たしていました。
平成24年(2012年)には規制条例が出されましたが、その前からも、眺望を妨げるような建物が建つことはなかったのだそうです。岡崎市民が大切に守り続けている、ビスタライン。是非大樹寺から眺めてみてくださいね。
一つは岡崎城から大樹寺に祀られている御先祖様に毎朝礼拝ができるように。もう一つは大樹寺の御先祖様に岡崎城を守ってもらえるように。ビスタラインは、岡崎城を守る武士と城主の御先祖様の、心と心を繋ぐ架け橋のような役割を果たしていました。
平成24年(2012年)には規制条例が出されましたが、その前からも、眺望を妨げるような建物が建つことはなかったのだそうです。岡崎市民が大切に守り続けている、ビスタライン。是非大樹寺から眺めてみてくださいね。
大樹寺の境内をご案内!
大樹寺の歴史や徳川家との関わりから、御朱印やビスタラインについてご紹介してきました。続いては、大樹寺の境内をご紹介していきます。
山門をくぐると左手に見えてくるのは、国の重要文化財にも指定されている多宝塔。
天文4年(1535年)に家康公の祖父である松平清康によって建立されました。一層は方形、二層は円形の格調高い建築物となっています。
天文4年(1535年)に家康公の祖父である松平清康によって建立されました。一層は方形、二層は円形の格調高い建築物となっています。
境内にあるひときわ大きな木は、しいの木。寺伝では永禄3年(1560年)に家康公がお手植えされたものだと記されています。岡崎市の天然記念物に指定されています。
敷地内の中心に位置する、本堂。安政2年(1855年)の火災で一度は焼失してしまいましたが、安政4年(1857年)13代将軍徳川家定のときに再建されました。
本堂には、阿弥陀如来坐像が祀られており、参拝するかたを温かく迎えてくださいます。
本堂の参拝が終わったら、併設されている施設を巡ってみましょう。
本堂の参拝が終わったら、併設されている施設を巡ってみましょう。
住職の居室などに使われていた大方丈(おおほうじょう)には、当時の暮らしを彷彿させるようなものが展示されています。こちらは将軍様が実際に使われていた大方丈の将軍の間(部屋)。
現在はシンプルな襖となっていますが、実際はもっと煌びやかなものだったそうです。管理の関係で、当時使用されていた襖は文化財収蔵庫に保管されています。
現在はシンプルな襖となっていますが、実際はもっと煌びやかなものだったそうです。管理の関係で、当時使用されていた襖は文化財収蔵庫に保管されています。
宝物殿には、江戸幕府初代将軍家康公から第14代将軍家茂公までの臨終時の身長と同じ高さの位牌が祀られています。家康公の遺命の1条には「位牌は三河大樹寺に祀るべきこと」と記されており、その想いを受け継いで作られました。
いかがでしたか? 徳川家にゆかりのある大樹寺。御朱印やビスタラインから徳川家の歴史を感じに、大樹寺に参拝に訪れてみてくださいね。
<施設情報>
大樹寺
住所:岡崎市鴨田町字広元5‐1
電話: 0564-21-3917
拝観時間:4~9月/9:00~16:30(受付は16:10まで)
10~3月/9:00~16:00(受付は15:30まで)
拝観料:(宝物殿・大方丈・文化財収蔵庫)
大人400円、障がい者350円、小中学生200円、幼児無料。団体割引(15名以上)一人350円
朱印料:300円
駐車場:91台
※記事の情報は公開日時点のものです
大樹寺
住所:岡崎市鴨田町字広元5‐1
電話: 0564-21-3917
拝観時間:4~9月/9:00~16:30(受付は16:10まで)
10~3月/9:00~16:00(受付は15:30まで)
拝観料:(宝物殿・大方丈・文化財収蔵庫)
大人400円、障がい者350円、小中学生200円、幼児無料。団体割引(15名以上)一人350円
朱印料:300円
駐車場:91台
※記事の情報は公開日時点のものです
〇ライター名:南谷有美
フリーランスのカメラマン/ライター。
2018年4月に認可外保育園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。
フリーランスのカメラマン/ライター。
2018年4月に認可外保育園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。
ドローン動画にも注目!
大樹寺を舞台に、ドローンを忍者に見立てて撮影されたプロモーション動画。
テレビ番組でも紹介され、いま大注目のこの動画。ロボティクスアカデミーDrone Movie Contest2020にも出品され、審査員特別賞を受賞しました。
ドローンならではの様々な角度から撮影された大樹寺をぜひご覧ください。
テレビ番組でも紹介され、いま大注目のこの動画。ロボティクスアカデミーDrone Movie Contest2020にも出品され、審査員特別賞を受賞しました。
ドローンならではの様々な角度から撮影された大樹寺をぜひご覧ください。