僕たち私たちの部活動×スリーハートチーム PART4

公開日:2021.01.13     まなぶ
これまで、市内9校の部活動を紹介してきた「僕たち私たちの部活動」。いよいよ最終回です。
以前のように、集まって練習ができなかったり、高校生活最後の大会が中止になり、涙をのんだ3年生もいました。
部活動はおろか、日常生活もままならない状況に不安を感じながら過ごした約3ヵ月の休校期間。それを経て、ようやく再開した部活動に励む高校生にスポットを当て、コロナ禍での部活動への向き合い方や取り組みについて紹介する「僕たち私たちの部活動」のPART4をお届けします!

最後を飾るのは、岩津高校女子バレーボール部、愛知産業大学三河高校アーチェリー部の皆さんです。

岩津高校女子バレーボール部

校訓「至誠」のもと、深い思いやりを持ち、生きる力を身に付け、創造性に富んだ人間性の育成を図る岩津高校。
そんな岩津高校女子バレーボール部は、10月に開催された全日本女子バレーボール高等学校選手権大会西三河予選で6位に入賞し、見事に県大会出場を決めています。
コート脇にある部員の皆さんが書いた抱負の中に、ひときわ目立つ『(愛知)県で一番楽しいバレーボール』の言葉。この言葉をモットーに、岩高女子バレー部は日々練習に励んでいます。それを体現するかのように、真剣な眼差しで汗を流す皆さんの表情はハツラツとして、コートには明るい雰囲気が漂います。

そんなバレーボール部の皆さんにコロナ禍の過ごし方や部活動や仲間、引退した先輩たちへの想いについて伺いました。
「お父さんを相手に練習に励む日々だった」と話すのはキャプテンの石川さん。練習再開後に気をつけていたことは?と聞くと「バレーボールはチームの雰囲気が大事。みんなと会えず、気持ちが沈んでいる仲間もいると思い、積極的に仲間を鼓舞し、明るい雰囲気のチーム作りを意識していた」と教えてくれました。
「みんなの笑っている姿を見れたのが一番嬉しかった」と仲間との再会に心を躍らせていたのは副キャプテンの内田さん。今後も他のチームに負けない元気の良さを武器に活動していきたい、と意気込みます。
もう一人の副キャプテン、岡田さんは筋力を落とさないよう休校期間も精力的に練習に励んでいたそうです。そして、練習が再開した当時を「一人ではできない練習ができるようになり、本当に嬉しかった」と笑顔で振り返ります。
「先輩とのバレーボールは今までで一番楽しい時間だった」と引退した先輩たちとの日々を振り返るマネージャーの石井さん。続けて「最後の大会で私たちを県大会に連れていってくれて本当に嬉しかった」と感謝の想いを語ります。
顧問の鈴木先生は、休校期間中、特にラストイヤーとなる3年生へ「最後の大会まで気持ちを切らさず、必ず家でも練習をしよう」と声を掛け続けていたそうです。迎えた最後の大会では、見事に県大会出場を果たしました。1、2年生には先輩の想いを受け継ぎ「県大会ベスト8を目指して一緒に頑張ろう!」とエールを送ります。
今後の目標は「県大会ベスト8」。他のチームに負けない元気の良さを武器に、県大会で活躍する姿を楽しみにしています!

岩津高校女子バレーボール部の皆さん、ありがとうございました。

愛知産業大学三河高校アーチェリー部

豊かな知性と誠実な心を持ち、社会に貢献できる人材の育成を目指す愛知産業大学三河高校。
部活動も活発で、過去2回の甲子園出場経験のある野球部をはじめ、ボクシング部や少林寺拳法部など市内では珍しい部活動にも取り組んでいます。なかでもアーチェリー部は、過去に何度も全国大会に出場するなど、数々の輝かしい実績をもつ部活動です。
矢を射る部員たちの眼差しは真剣そのもの。何十メートルも先の的をいとも簡単に射抜きます。昨年のインターハイ男子団体の部で全国優勝を果たした強豪校の練習に、目が釘付けになります。

そんなアーチェリー部の皆さんに仲間への思いやコロナ禍の過ごし方、今後の目標について伺いました。
昨年のインターハイ男子団体優勝メンバーである3年生の西川くん。「近い距離で射る練習を中心に、体力が劣らないようトレーニングに励んでいた」と休校期間を振り返ります。そして「遠い距離を久々に射ることができた休校明けの練習は本当に嬉しかった」と教えてくれました。
引退までの期間で自分の記録をより伸ばし、大学でのアーチェリーに繋げていきたいと意気込む3年生の古藤さん。後輩たちには「来年は男子団体だけでなく、女子団体もインターハイで優勝できるよう頑張ってほしい」とエールを送りました。
今年は仲間と部活をする時間も大きく減ってしまいました。3年生の内田さんは「最後までこの仲間と楽しく頑張りたい」と休校期間があった分、引退までの残りわずかな期間をより大切にしていこうと思っているそうです。
西川くんと同じく、昨年のインターハイ男子団体優勝メンバーの2年生の高井くん。3年生引退後は「先輩たちのようにインターハイの舞台で活躍できるチームを作っていきたい」と力強く語ってくれました。
顧問の新海先生は休校期間中、「実践練習に取り組めない中でも、できることをしていこう」という想いから自宅でできるトレーニング動画をメールで共有していたそう。そして、練習再開後の部員たちが部活動に向き合う姿を見て、本当にアーチェリーが大好きな子たちばっかりなんだなと感じたそうです。そんな部員たちに「インターハイ男女団体アベック優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送ります。
今後の目標は「インターハイ男女アベック優勝」。先輩たちの勢いをそのままに、全国の舞台で活躍する1、2年生の姿を楽しみにしています!

愛知産業大学三河高校アーチェリー部の皆さん、ありがとうございました。
これまで市内全11校の部活動を紹介してきました。高校生たちは、大会が中止になったり、普段通りの活動ができなかったりと、どうしようもない悔しさや不安を感じていました。
しかし、それと同時に、部活動ができることのありがたさや仲間と再会した時の喜びなど、コロナ禍を過ごす高校生たちにしか感じることができない思いもあったようです。逆境の中でも新しいことに挑戦する前向きな姿に、私たちが元気をもらいました。
皆さんの今後のご活躍を楽しみにしています!