僕たち私たちの部活動×スリーハートチーム PART2

公開日:2020.12.09     まなぶ
皆さんの青春時代には、どんな思い出があるでしょうか。
コロナ禍を過ごす高校生たちも、仲間たちとのかけがえのない時間を過ごしています。『部活動』もそんな大切な時間のひとつ。

約3ヵ月の休校期間を経て、再開した部活動に励む高校生にスポットを当て、コロナ禍での部活動への向き合い方や取り組みについて紹介する「僕たち私たちの部活動」のPART2です!

今回は岡崎学園高校女子バレーボール部、岡崎東高校JRC部、岡崎商業高校女子サッカー部にお話を伺いました。

岡崎学園高校女子バレーボール部

スポーツを通じて社会に貢献できる人物の育成を目指す岡崎学園高校。
そんな岡崎学園高校の女子バレーボール部は、県内屈指の強さを誇る全国大会の常連校です。今年1月には全国から予選を勝ち抜いた強豪校が熱戦を繰り広げる「春高バレー」に出場、7月末に行われた愛知県私立高等学校バレーボール選手権大会では優勝と輝かしい成績を収めています。
先生の放つボールに果敢に飛び込む選手たち。コートには目で追えないほどのスピードでボールが飛び交います。バレーボール強豪校の大迫力の練習風景は、息を呑むほどの光景です。

そんなバレーボール部の皆さんに、コロナ禍でのエピソードや想いについて伺いました。
「休校期間は、コーチが自宅でもスキルアップできるようにと毎日配信してくれるトレーニング動画を実践するなど、個人練習に打ち込んでいた」と教えてくれたのはキャプテンの鈴木さん。
キャプテンとして休校中もチームメイトがモチベーションを維持できるよう、改めて今後の目標を立てるなどしていたそうです。
休校期間は、仲間と一緒にバレーボールができるのはいつになるのか、先が見えず不安だったと話すのは副キャプテンの山田さん。
「バレー漬けの毎日で辛いときもあったけど、ここまでやってこれたのは仲間のおかげ。最後の最後までこのメンバーと頑張りたい」と仲間の大切さを改めて実感する機会となりました。
「部活が再開し、久々にみんなに会えて嬉しい気持ちの半面、みんなが今まで通りに動けるか不安な気持ちもあった」と話すのはマネージャーの加藤さん。そんな思いから、休校明けの練習では部員の体調の変化にいち早く気づき、声をかけられるように以前よりも部員一人ひとりの変化を見逃さないよう心掛けているそうです。
顧問の伊奈先生は、このような状況下でも大会開催に向けて尽力してくれるかたに感謝し、自分たちにできることを考えて行動しようと部員に伝えているそうです。今後も感染症に気を付けながらの活動が強いられますが、高校生活最後の年となる3年生をはじめ、部員全員が悔いなく最後までやり切ってほしいとエールを送ります。

今後の目標はズバリ「日本一」。惜しくも2回戦で敗退となった今年の春高バレーの悔しい思いをバネに、次の大会では日本一の座をつかみ取る姿を楽しみにしています!

岡崎学園高校女子バレーボール部の皆さん、ありがとうございました。

岡崎東高校JRC部

進路や興味・関心に応じて科目を選択できる「総合学科」の特色を生かし、社会に貢献する高い志を持った人材の育成を目指す岡崎東高校。
学科だけでなく、部活動においても多種多様な部が存在します。なかでも「JRC部」は、市内では珍しい部活動で、保育園訪問や募金などのボランティア活動を行っています。

JRCとは「Junior」「Red」「Cross」の略で、青少年赤十字を意味し、主体性を育むために「気づき」「考え」「実行する」という目標を掲げています。募金や交流会などの従来の活動も大切にしながら、現在の社会で何が問題か、どのような活動が必要かを部員で考え、ボランティア活動に取り組んでいます。
部室に入ると、黙々と何かを作っているJRC部の皆さん。少し覗いてみると、手元には白いひげがトレードマークのあのおじさんが。「特別支援学校」の子どもたちに渡すクリスマスカードの作成の真っただ中でした。集中して何かに取り組むときは平気で30分くらい無言になってしまうそう(笑)

そんなJRC部の皆さんに、休校中の過ごし方やコロナ禍での特別な取り組みについて伺いました。

学外の人と関わりあえることや、自分たちのしたいことをすぐに行動に移せるのがJRC部の魅力と話す部長の青山さん。
休校期間は、今までの活動で知り合った他校のJRC部員とコロナ禍でも行える活動についての意見交換を頻繁に行い、活動に活かしていたそうです。
副部長の伊藤さんは感染症拡大の影響で大好きな子どもたちとの交流ができなくなってしまい、とても悲しかったと話します。
それでも「児童育成センター」で関わりのある子どもたちに少しでも元気になってほしいという思いから、メッセージボードを作成し、プレゼントしていたと教えてくれました。
今年は感染症拡大の影響で、多くのボランティア活動が休止を余儀なくされました。そんな中でも部員たちは、医療関係者のかたたちのために募金を実施する計画を立て、6月の学校再開後に全校生徒・教員へ募金活動を実施しました。また、市内各地でマスクが不足している状況を聞き、手作りマスクを子ども食堂へ寄付したり、校内でガーゼマスクを回収して高齢者施設へ寄付するなど、今できることを考え、活動してきました。顧問の塚元先生もこのような部員たちの姿を見て、これからもそのあたたかいボランティア精神を持ち続けてほしいとエールを送ります。
いつもの活動ができないと悲観するのではなく、こんな状況だからこそ部員一人ひとりが「気づき」「考え」「実行する」を実践し、活動する岡東JRC部。
これからもあたたかいボランティア精神を持ち続け、様々なことにチャレンジしていく姿を楽しみにしています!

岡崎東高校JRC部の皆さん、ありがとうございました。

岡崎商業高校女子サッカー部

士魂商才をモットーに武士の精神と商人の知恵を兼ね備えた人材の育成を目指す岡崎商業高校。
そんな岡崎商業高校にも市内で唯一活動する部活動があります。それは「女子サッカー部」です。
部員のほとんどが初心者ですが、だからこそ失敗を恐れず、チャレンジ精神を大切に日々練習に打ち込みます。

これまで経験したことのない長期期間の休校を経て練習を再開した女子サッカー部の皆さんに部活動や仲間への想い、コロナ禍の取り組みについて伺いました。
休校期間中は大好きなサッカーを仲間たちとできず、とても落ち込んでいたと話すのはキャプテンの加藤小桃さん。休校明けの初練習については「みんなの顔が見れただけで安心して泣きそうになった。その日はサッカーどころじゃなかった」とあの時の忘れられない気持ちを笑顔で振り返っていました。
副キャプテンの加藤早喜子さんも「みんなに会えただけで休校期間に感じていた憂鬱な気分も一瞬で晴れた」と休校明けの初練習を振り返ります。
サッカーは接触プレーの多いスポーツ。練習再開後は、ある程度距離の取れる基礎練習などを中心に行うなど、極力部員同士が接触する機会を減らす工夫をしていたことも教えてくれました。
顧問の熊﨑先生は「岡商サッカー部は本当にサッカー自体を楽しんでくれている子たちばかり。その気持ちを大切にこれからも頑張ってほしい」と部員たちにエールを送ります。部員の皆さんの楽しげな表情や熱心にボールを追いかける姿から、まさしくサッカー愛を感じました。

今後もチーム一丸となり、全員がレベルアップできるように練習に取り組んでいきたいと話すキャプテン。
休校期間を経て、さらに結束が深まった岡商サッカー部の今後の活躍から目が離せません!

岡崎商業高校女子サッカー部の皆さん、ありがとうございました。
経験したことのない状況で、高校生たちはそれぞれ工夫しながらこれまでの期間を過ごしていました。自分たちに何ができるかを考えて部活動に取り組む高校生たちの姿はとてもたくましかったです。

さて、次回紹介するのは、どの部活動でしょうか。お楽しみに!