世界最高水準の研究所、科学の英知が岡崎に!!

公開日:2020.09.09     子育て
宇宙、エネルギー、生命など、未だ解明されていないことが多い、自然科学。
宇宙には何があるの?この物質はこんなものに役立つ!など、夢があり、実は私たちの暮らしにも深く関わるものです。

日本には、そんな自然科学の最先端を研究する施設が5つあります。東京都には「国立天文台」、岐阜県には「核融合科学研究所」、そしてここ岡崎市には「基礎生物学研究所」、「生理学研究所」、「分子科学研究所」のなんと3つもの研究所があります。
さらに、研究を支えるための技術を持つ4つのセンターと「岡崎共通研究施設」があり、日々、世界最高水準の研究が行われています。

今回は、その中から、分子科学研究所にある「UVSOR(ユー・ブイ・ソール)」と岡崎共通研究施設にある「計算科学研究センター」という施設を2つピックアップしてご紹介します。

岡崎市にある研究所がかっこいい!

岡崎市にあるUVSORと計算科学研究センター。
あまり聞いたことがない名前だと思いますが、こんな施設です。

○ UVSOR(極端紫外光研究施設)
1周約50 mの加速器から出てくる「放射光」と呼ばれる光を使って、物質の仕組みや働きなどを調べる施設です。
大学院生からベテランの研究者まで、世界中の研究者が日々研究に励んでいます。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」(2020年末頃、地球に帰還予定)が持ち帰る小惑星「Ryugu」(リュウグウ)の石も分析予定!(9/26開催の自然科学機構シンポジウムで担当の研究者が進捗状況を語ります!)

○ 計算科学研究センター
化学反応の経路や病気の原因物質の構造を解析するなど、高度な計算ができる施設で、コンピュータがたくさん並んでいます。施設の中にいなくても、インターネットで接続すれば計算できるので、日本中の研究者が利用しています。
24時間かかる計算や、なんと、1週間かかる計算もあるそう。スケールの大きさに驚かされます!

そして今回、UVSORと計算科学研究センターの様子がわかる動画が公開されました。
宇宙につながる研究や想像もできないような計算は、どんな場所で行われているのでしょうか。(すぐ下のリンクから動画をチェック!)
所狭しと大きな機械や複雑な構造の機械、ずらっと並んだコンピュータがたくさん!
研究する人の真剣な姿もキラキラ輝いて見えます。

もしかすると、皆さんの「こんなことができたらいいな」や「どうしてこうなってるの?」という素直な思いや疑問が、ここでは実現・解決できてしまうかもしれませんね。

分子が踊る!?水が氷になるまでを見てみよう

実は水って常に動いているって知っていましたか?
水分子が激しく動きまわっていると気体の水、緩やかにつながって動いていると液体の水、分子が規則正しく並んでいると個体の水、つまり氷なんです。
水が凍って氷になるまでと氷が解けるまでのシュミレーション動画をご覧ください︕

普段見ている水からは想像できないくらい、まるで分子が踊っているようです。いつも何気なく見ているものも「分子」の単位までさかのぼってみると思いもよらない発見がありますね。

もっと知りたくなる♪おうち時間が学びの場になるサイト

子どもたちに体験してほしい、科学のコンテンツを集めたサイトができました。
制作したのは、大学や研究所の有志の方々。
サイトを作成したきっかけは、おうち時間を過ごす休校中の子どもたちに楽しく科学を体験してほしいという思いからだそうです。
学校が始まった今も、なかなかお出かけしづらい状況だと思うので、ぜひ体験してみてください。

アニメやゲーム、動画で科学に触れることができ、お子様だけでなく大人が見ても楽しめます。
主なラインナップは次のとおり(^^♪

◇アニメ(YouTube)
*キラキラと原子
*私の好きな色
*宇宙のナゾに挑む、巨大望遠鏡
*私たちは、星のこども
など

◇ゲーム
*Planarian Planet(プラナリアをバーチャルに切ってみよう!)
*神経衰弱 鉱物の写真を使った神経衰弱。同じ絵を2枚集めよう!
など

◇工作
*スーパーカミオカンデペーパークラフト
*フェーズドアレイパラパラ漫画
*100均で出来ちゃう地震波実験装置
など

ほかにもVRに対応した動画や本格的に学べる動画もあります。
思わず夢中になってしまうコンテンツがたくさんです。皆さんも科学で遊んでみてください♪
新しい好奇心を生むきっかけになりますように!

9月26日開催!!オンライン講演会 宇宙科学と生命科学の深~いつながり(終了しました)

ブラックホール、宇宙実験などを題材に、研究者3名が宇宙科学と生命科学のつながりをお話しします。
未だわかっていないことも多い宇宙科学と生命科学のより深~いお話しが聞ける貴重な機会です。
また、分子研では小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰る小惑星の石などを分析する予定になっており、本講演会で分析担当者が講演を行います!

高校生以上のかたを想定したオンライン講演会ですが、どなたでも申し込むことができますよ!