日本を代表する名俳優。
ー 岡崎市額田町 出身

俳優 平泉成さん × いつまでも変わらない風景 私のふるさと

公開日:2019.06.07     暮らし
  • 俳優 平泉成 さん
  • いつまでも変わらない風景 私のふるさと
4月7日に満開の桜の中で行われた家康行列で、酒井忠次公に扮した岡崎出身の俳優 平泉成さんを訪ねました。
 昭和39年のデビュー以降、映画やテレビドラマなどで幅広く活躍する平泉さん。厳格な父親役からコミカルな役まで、様々な人物を演じる名バイプレイヤーとして知られ、近年も映画「シン・ゴジラ」や、連続テレビ小説「あまちゃん」など多数の作品に出演しています。
 平泉さんは岡崎市(旧額田町)に生まれ、高校(岡崎商業高等学校)卒業まで過ごしました。「本宮山やくらがり渓谷を見ると、地元に帰ってきたと感じます。中心部は発展していて当時の面影はほとんどありませんが、岡崎城と乙川の風景だけは変わらないですね。ほっとします」と地元への思いを笑顔で語ってくれました。
 俳優を志すようになったのは、岡崎を出て名古屋のホテルでベルボーイとして働き始めた頃。自分が本当にしたいことは何なのか考えるようになり、知人からの勧めもあって大映ニューフェイスへ応募しました。それから俳優歴はすでに50年以上。大ベテランといわれる平泉さんですが、今でも本番は怖いと話します。「怖いですよ。毎日テストを受けている気分ですから。失敗したときは落ち込みますしね」。セリフを自分の言葉にできるまで100回ほど練習すると
いう話からは、俳優業に正面から向き合う実直な姿がうかがえます。
 そんな俳優業へのこだわりは、家康行列での酒井忠次公役にも見られました。忠次公の衣装は、数ある衣装の中であえて最も質素なものを選んだそう。「忠次は、家康の幼少期に最も近くにいた人物です。家康を育てたと言っても過言ではないと思います。天下を取った後も質素な生活を好んだという家康の姿から、忠次自身も派手を好む人物ではないと思い選びました」。役は形から入るのではなく、そのハート(心)を知ることから始まると語る平泉さん。
まさに忠次公がそこにいるかのような存在感で、家康行列を盛り上げてくれました。
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私のふるさと

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ー ほっとする場所 ―

 子ども時代を過ごしたふるさと額田を訪れれば、雄大な自然の中、ワラビやゼンマイをとっていた子どもの頃が鮮明に思い出されます。また、子どもの頃よく食べた五平餅の赤みその甘辛い味付けは、懐かしい思い出の味です。今では、まちの中心部には新しいビルや施設が立ち並び、まちの様子は大きく変わってしまいましたが、岡崎城のまわりは当時の面影を強く残しています。どれだけまちの様子が変わっても、訪れればほっとした気持ちにさせてくれる。「岡崎」はいつまでも変わらない、私の大切なふるさとです。