三河観光GON「みかわであそぼう!ぐるっとプチ旅」体験記

公開日:2017.11.08     おでかけ
今回ご紹介するのは、岡崎の秋を存分に楽しめるちょっとした旅。

平成29年10月1日(日)より秋の行楽シーズンに合わせて、蒲郡・岡崎・西尾の3つのエリアを巡って遊べる「みかわであそぼう!ぐるっとプチ旅」がスタートしました。
なんと!11コースあるプチ旅の中から、エリアが異なる2つのプチ旅に参加すれば、豪華賞品が当たるチャンスがあるそうです!!

これは行かなければ!と思い早速参加!!!・・・
その前に・・・

今回の主催団体である「三河観光GON」をご存知ですか?わたくしも一生懸命調べてみました(笑)
三河観光GONでは、蒲郡(G)岡崎(O)西尾(N)で観光情報の発信などを行っています。

岡崎で岡崎城を見学し、西尾で抹茶スイーツを食べ、蒲郡で温泉に癒されながら、旅館に泊まる。三河を満喫するプランができるのも、三河観光GONならではなんですね!

少しお勉強したところで・・・本題に入ります。

今回は、「みかわであそぼう!ぐるっとプチ旅」の中から、岡崎の魅力を存分に楽しめる「岡崎歴史かたり人と歩く!家康・秀吉ゆかりの八丁味噌蔵と矢作橋」に参加してきました。

このプチ旅は、岡崎歴史かたり人(以下、かたり人)と一緒に、岡崎の特産品「八丁味噌」を製造している「まるや八丁味噌」と「カクキュー八丁味噌」を同日に見学ができ、かたり人から岡崎の隠れた歴史や物語も紹介してもらえるという、なんとも贅沢なコースです!

昼食付きということで気分も上がりますね!昼食の八丁®味噌煮込みうどんも楽しみ!

では、プチ旅のスタート!!レッツウォーキング!!!
●9時50分 愛知環状鉄道 中岡崎駅集合
私を入れて7名でスタート!

県外から参加のかたもいらっしゃいました!さすが歴史あるまち「岡崎」

でも、天候が少し心配ですね…
中岡崎駅を西へ出て、「きらり通り」を通りながら、まるや八丁味噌へGO!

2006年に放映されたNHKの連続テレビ小説「純情きらり」の撮影が、この界隈で行われたことからこの「きらり通り」の名がついたそうです!撮影の中心となった八丁味噌蔵をはじめ、出演したキャストの手形を探せるようになっています。

「純情きらり」皆さんは覚えていますか?
●まるや八丁味噌
中岡崎駅から徒歩1分!まるや八丁味噌へ到着!

八丁味噌を作っている会社は、「まるや八丁味噌」と「カクキュー八丁味噌」世界を探しても2軒しかないんですよ。

しかも!「まるや」と「カクキュー」は旧東海道をはさんでお隣さんなんですね。
  • ※この井戸は昔のまま現存しています。

    ※この井戸は昔のまま現存しています。

工場見学スタート!

工場に入った瞬間…写真では伝わらないのが残念ですが、ものすごい味噌の香りが!!
お味噌汁を飲みたくなりました…

創業は延元2年(1337年)と味噌作りを始めたのが日本で一番早かったことや、八丁味噌の作り方、赤だし味噌との違い、海外への輸出など全体像を説明してもらった後、工場の奥へと進みます。


ここで、日吉丸(後の豊臣秀吉)の逸話を聞くことができました。

ある日、空腹に耐えかねた日吉丸が、まるや八丁味噌に忍び込み食べ物を探していました。しかし蔵の職人に見つかってしまい、逃げ出します。
そこで日吉丸は、味噌樽に積む石をこの井戸に投げ入れました。
ドボーン!!

職人たちは、日吉丸が井戸の中に落ちたと思い、井戸の中を覗き込みます。しかし、井戸は深く、夜だったのでよく分かりません。この隙をついて、日吉丸は逃げ出すことに成功したそうです。


ほぉぉ~~~、日吉丸やりますね。
そして一番の見所、味噌樽です!!

特に印象的だったのが、味噌樽の上に積んである石。

仕込量6トンに対し、約500個の石、重さにすると約3トンの石が円錐形に積まれています。この石積みがうまくできないと、味噌樽の中に必要以上に空気が入り、味噌の味が変化してしまうそうです。
まさに職人技ですね。
※石積み職人については、岡崎市のシティプロモーションホームページ「岡崎ルネサンス」でも紹介しています。


見学終わりに味噌田楽をいただきました!!
味噌蔵を見ながら、味噌田楽を食べる。いやー贅沢な旅だ。
●矢作橋と「出合之像」
まるや八丁味噌を出て、旧東海道(現往還通)~八丁蔵通りを歩きながら、矢作橋へと向かいます。
さてさて、今日は、矢作橋のお話。

矢作橋は、江戸時代に日本最長を誇り「東の大関」といわれていたのですよ。
ちなみに、西の大関は、岩国(現山口県)の錦帯橋です。

信じてない方も多いでしょう。
江戸時代に書かれた「日本大橋盡(にほんおおはしづくし)」という橋の番付表にちゃんと載っていますよ。本物は、江戸東京博物館に収蔵されています。また、東京都足立区の千住大橋(せんじゅおおはし)の袂に、ど~~~んっと転写されています。機会がありましたら訪れてみてくださいね。

寛永11年(1634年)徳川家光公の時代に架け替えられた木製の矢作橋は、長さ208間(約378m)。当時の木橋では日本最長だったと言います。

現在の矢作橋は、16代目。

最初に架けられた橋は、土橋。洪水で流されることも多く、架け替えを要望しても、費用が膨大なことや、お城の防衛上都合がいいので架け替えをせず、渡船や舟橋で過ごしてきた時代もあったそうです。このような変遷を経て、現在の橋になりました。

川に橋が架かるのは、平和の象徴だとも教えてもらいました。

そんなお話を聞きながら「出合之像」を目指して矢作橋を西へ向かいます。
  • ※この角度から見ると、小六の鬼の形相がハッキリとわかります!!

    ※この角度から見ると、小六の鬼の形相がハッキリとわかります!!

  • ※詳しいお話は、出合之像付近にある石碑をご覧ください。

    ※詳しいお話は、出合之像付近にある石碑をご覧ください。

道中のかたり人のお話は、歴史好きにはたまりません。

出合之像に到着。
この2人をご存知ですか?日吉丸(後の豊臣秀吉)と蜂須賀小六なんですよ。
…と、かたり人。

なぜこんなところに???

幼い頃に父を亡くした日吉丸は、各地を旅にでます。
岡崎を訪れた際、矢作橋で野宿していた日吉丸を通りすがりの蜂須賀小六が気付かずに蹴とばしてしまいます。

これに怒った日吉丸は、蜂須賀小六の槍を掴んで抵抗!!
出合之像はこの一場面を表しているんです。


「出合之像」と「まるや八丁味噌の井戸」。

岡崎の地には、徳川家康公だけでなく、豊臣秀吉の逸話も残されているんですね。

さすが、歴史あるまち「岡崎」。
●カクキュー八丁味噌
続いてはカクキュー八丁味噌にやってきました。
創業は、正保2年(1645年)。
桶狭間の戦いで今川氏が敗れたため、今川の家臣であった早川新六郎勝久が武士をやめて岡崎へ落ち延びた。その後、数代後の子孫が早川久右衛門と改め味噌屋をはじめたそうです。

といった創業からのお話や、八丁味噌が固い、建屋のお話など…ふむふむ。

※話の内容が気になるかたは、見学に行ってみてくださいね。
広い敷地を歩きながら、ガイドさんが丁寧に見どころを案内してくださいます!

味噌樽の数は、350本。
量が多いからか、圧倒的な迫力を感じます。

やはり、味噌樽の上の石は円錐形に積まれています。

こちらも味噌の香りがすごいです!!
●昼食
プチ旅の締めは・・・

お待ちかねの八丁®味噌煮込みうどん!!

味噌蔵を見学した後は、やっぱり身体が味噌を欲してますね。

湯気から温かさが伝わってきます。

硬さも自分好みに選べます。

八丁味噌は、煮込み料理にオススメだそうです!
味噌が煮込まれることによって、コクが出ます。

これからの季節に最適ですね。
●おわりに・・・
岡崎を満喫したプチ旅はいかがでしたでしょうか。

この旅は、「まるや」「カクキュー」の岡崎が誇る八丁味噌の見学を同日に楽しめることはもちろんですが、岡崎の隠れた歴史や物語を紹介する「岡崎歴史かたり人」が案内してくれたからこそ、普段何気ない景色や建物がタイムスリップしたかのように感じることができました。
まち歩きだからこそわかる、“粋な”プチ旅を楽しむことができました。


★今回のご紹介したプチ旅★

コース名:岡崎歴史かたり人と歩く!家康・秀吉ゆかりの八丁味噌蔵と矢作橋
コース詳細:中岡崎駅10時~まるや八丁味噌見学~旧東海道・八丁蔵通り~矢作橋と「出合之像」~カクキュー八丁味噌見学~昼食(八丁®味噌煮込みうどん)~中岡崎駅13時頃
お申込・問合先:岡崎商工会議所 Tel0564-53-6190 Fax 0564-57-2189