公開日:2017.02.23
暮らし
~日本を守る岡崎の消防車と誇り高き消防士たち~
「すご~い!カッコイイ~!」
誰もが、そう言わずにはいられない消防車両が、ここ岡崎の消防本部に配備されています。その名も「レッドサラマンダー」。この車両は、緊急消防援助隊の全地形対応車として、2013年3月28日に総務省消防庁より、全国で唯一、岡崎市消防本部に貸与されました。一般車両では走れない荒地や、がれきの上を走行したり、津波や川の氾濫などの水害時に浸水した地域で活動を行なったりできるように、水深1.2mまでの走行が可能となっています。
「岡崎に配備されたのは、日本のほぼ真ん中に位置していることや、配備する消防署が高速道路のインターに近く、出動するのに迅速な対応ができること。そして、沿岸から離れているため、津波の被害もないであろうということから、岡崎がレッドサラマンダーの配備地として選ばれました」と、消防本部の方が教えてくれました。
誰もが、そう言わずにはいられない消防車両が、ここ岡崎の消防本部に配備されています。その名も「レッドサラマンダー」。この車両は、緊急消防援助隊の全地形対応車として、2013年3月28日に総務省消防庁より、全国で唯一、岡崎市消防本部に貸与されました。一般車両では走れない荒地や、がれきの上を走行したり、津波や川の氾濫などの水害時に浸水した地域で活動を行なったりできるように、水深1.2mまでの走行が可能となっています。
「岡崎に配備されたのは、日本のほぼ真ん中に位置していることや、配備する消防署が高速道路のインターに近く、出動するのに迅速な対応ができること。そして、沿岸から離れているため、津波の被害もないであろうということから、岡崎がレッドサラマンダーの配備地として選ばれました」と、消防本部の方が教えてくれました。
いつ要請がきても、すぐに出動できるように
日頃からの準備を怠らない
レッドサラマンダーは、キャタピラのついた迫力のある重厚なボディで、シンガポール製です。全長8.7m、幅2.2m、高さ2.6m。車両重量は約12t、総排気量は7240cc。車両前部に4人、後部に6人の10人乗り。最高速度は、時速50㎞で、最大60cmの段差を乗り越えることができ、幅2mの溝までも越えて行けます。さらに、気温マイナス35度でもOK。
また、日本中どこへでも出動することになっており、専用の搬送車に乗せて、現場の近くまで運んでいきます。そして、時には、航空自衛隊と連携して飛行機に乗せ、空輸することもあります。
「この車両が配備されてからは、実際に出動はしていませんが、要請があればすぐに出動できるように、いつでも準備をしています」と語るのは、消防士長の浦上智生さん。浦上さんは、大型特殊自動車免許を取得し、レッドサラマンダーの運転手を務めています。また、消防隊員は、いつでも、誰でも、すぐに作業ができるように、器具の収納方法や備品の整理整頓も日頃から心がけているそうです。
また、日本中どこへでも出動することになっており、専用の搬送車に乗せて、現場の近くまで運んでいきます。そして、時には、航空自衛隊と連携して飛行機に乗せ、空輸することもあります。
「この車両が配備されてからは、実際に出動はしていませんが、要請があればすぐに出動できるように、いつでも準備をしています」と語るのは、消防士長の浦上智生さん。浦上さんは、大型特殊自動車免許を取得し、レッドサラマンダーの運転手を務めています。また、消防隊員は、いつでも、誰でも、すぐに作業ができるように、器具の収納方法や備品の整理整頓も日頃から心がけているそうです。
日本一の高さを誇る「はしご車」をはじめ、
たくさんの消防車が岡崎を守っている
岡崎市消防本部には、レッドサラマンダーの他に、もう一つ人気の消防車があります。それは、日本一の高さ54mを誇る「はしご付消防自動車」です。地上18階の高さまではしごが伸びて、高所での活動がスムーズにできます。また、先端のバスケットにも操作台があり、無線で下の操作台の隊員と連絡を取りながら、自由に操作できるそうです。岡崎市の消防署には、他にも40mの「はしご付消防ポンプ自動車」が3台、水槽付消防ポンプ自動車が9台、化学消防ポンプ車3台等々、81台の車両が配備されています。また、消防二輪車も3台あり、今年度は山の中で道に迷った方の捜索にも出動しました。
岡崎の消防出初式は大迫力!
乙川を彩る一斉放水は、一見の価値あり
毎年1月初旬に行われる「消防出初式」には、岡崎市内21の消防団も一堂に集まり、乙川河川敷が赤い車で染まります。はしご車を含む85台が1列に並んで放水する様子には、観客から称賛の拍手が響き渡ります。また、火消袢纏(ひけしはんてん)を羽織った消防団員による伝統の「はしごのり」も披露されます。
消防職員による救助救出訓練や、防災航空隊のヘリコプターも参加し、寒い季節ながらも熱い訓練が続き、約2時間の華やかな出初式が終了します。
そして、出初式終了後には、消防車両の展示が行われ、あこがれの消防車両にふれられるチャンスもあります。
そして、出初式終了後には、消防車両の展示が行われ、あこがれの消防車両にふれられるチャンスもあります。
岡崎の誇り高き消防士たち
「特別消火隊」通称:特火隊(とっかたい)発足
さらに岡崎市消防本部が誇れるものに、平成27年10月に発足したばかりの「特別消火隊」(通称:特火隊(とっかたい))があります。これは、東京消防庁の特別消火中隊や、札幌市消防局の特別消防隊、新潟市消防局や豊中市消防局の特別消火隊などと同様に、「消火活動能力に優れ、迅速かつ効果的に消防活動を推進するための中核となる隊」として、消火のスペシャリストが結集しています。国内でもまだわずかな特別消火隊が、この岡崎にはあるのです。「危険物や毒劇物、産業廃棄物など、消火が困難な場合の火災に出動します。特殊火災に対しての知識を普段から高め、隊員のレベルアップをめざしています」と語るのは、消防司令補の河澄智さん。特火隊のエンブレムは、河澄さんたちがデザインを考えたそうです。
残りわずかの「全国消防カード」
お近くの消防署で配布中
平成27年度に、一般財団法人全国消防協会が、設立50周年記念として「全国消防カード」を作成しました。これは、全国の消防局や消防本部ごとにデザインされたカードで、岡崎市内の消防署でも配布しています。「人気のカードなので、残りわずかです。岡崎城の大手門をバックに、はしご車を入れて写真を撮ったのは私なんですよ」と、笑顔の消防士さんが教えてくれました。興味のある方は、ぜひ消防署へお出かけください。
また、毎年11月の第1土曜日に、乙川河川敷で開催される「岡崎城下家康公秋まつり」の「消防ひろば」において、はしご車などの消防車を展示しているそうです。市民の命を守るために、日ごろから厳しい訓練を行っている消防士たち。イベントの時には、きっと心優しいステキな笑顔で迎えてくれることでしょう。