公開日:2017.03.28
暮らし
ガラ紡績とは、明治時代に考案され、落綿(らくめん。糸を紡績する工程ででる繊維くず)、綿屑、毛屑などあらゆる種類の糸屑を原料とし、太めの糸を紡ぐことができる紡績方法です。ガラ紡績の機械で糸を紡ぐ時、「ガラガラ」という音がすることからガラ紡と呼ばれていました。
岡崎は江戸時代以前から綿の栽培が盛んであり、明治以後、その綿を原料に、水車を使ったガラ紡が繁栄しました。しかしガラ紡は、近代的な機械紡績に圧迫され、1880年代以降に衰退。現在では市内はもとより、愛知県下においても数軒が残るのみとなってしまいました。
今回、お話を伺ったのは、ガラ紡の復興と地元綿の普及に力を入れ、「布の地産地消」を目指して活動する㈲ファナビス 稲垣光威さんです。